立冬(りっとう)とは二十四節気の19番目の節気で毎年11月8日頃から次の節気「小雪(しょうせつ)」までの期間を指します。
そして立春(りっしゅん)の前日までが暦の上では冬となります。
ちなみに2017年の立冬は「11月7日(火)」 です。
立冬の意味とは?
立冬 (りっとう)とは1年を24に分けた二十四節気の
- 立春(りっしゅん)
- 立夏(りっか)
- 立秋(りっしゅう)
- 立冬(りっとう)
の「四立(しりゅう)」の一つです。
そして、二十四節気の中でも重要な中気の
- 夏至(げし)
- 冬至(とうじ)
の「二至(にし)」と
- 春分(しゅんぶん)
- 秋分(しゅうぶん)
の「二分(にぶん)」を合わせて「二至二分(にしにぶん)」といいます。
二至二分と四立を併せて「八節(はっせつ)」と言います。
江戸時代の書物「こよみ便覧(著者・太玄斎)」には
“冬の気立ち初(そ)めて、いよいよ冷ゆればなり”
と立冬から冬の始まりということが記されています。
立冬の「立」の字には新しい季節のはじまりという意味があり立冬とは読んで字のごとく冬の始まりのことなんですね。
しかし、実際には11月8日頃は紅葉もこれからというタイミングでまだまだ体感的に11月は「晩秋」という表現の方がしっくりくる気がします。
この季節感のずれは元々二十四節気は中国の黄河地域が発祥の地であることからこの地域の気候を基にしているからという説もあるようです。
ちなみに気象庁の定義では冬は12月~2月の3か月間になります。
立冬の食べ物は?
「立冬にはかぼちゃを食べてゆず湯に浸かって」
と勘違いしがち ですが、
「かぼちゃ」に「ゆず湯」は冬至の風習 ですよね。
これは勘違いしている方が多いようなので気を付けたいところですね。
では立冬には何か決まったものを食べるのでしょうか?
「立冬にこれを食べる」という風習は特にありません。
でも、この時期から朝晩の冷え込みがきつくなってきますので体調管理のために栄養のある温かい食べ物や飲み物を食べたいですよね。
そんな狙いがあるのか、あのチョコボールで有名な森永製菓が2016年から立冬の日は「ココアの日」としてPRしているようです。
実際、立冬を境に気温が下がりココアの需要が急激に伸びる事から記念日に制定されたそうです。
最後に、立冬は英語でもやっぱり冬の始まり
実際のところ11月初旬はまだまだ寒さを感じるというほど厳しさはありませんが冬支度をする節目の日ではありますよね。
立冬を英語で説明するときも
- the first day of winter (冬の最初の日)
- the beginning of winter (冬の始まり)
と表現します。
英語圏の人に説明するときも、四季の移り変わりが美しい日本独特の季節感を楽しみたいですよね。
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