自分で作った「手作りジャム」の賞味期限はどのぐらいか考えたことはありませんか?
結論から言えば手作りジャムの賞味期限は一概に「調理後〇〇日」と言えないのが実際のところです。
なぜなら
- 砂糖の濃度
- 調理器具や保存容器の殺菌具合
- 完成品の保存場所が「常温」「冷蔵」「冷凍」のどこか
などの条件で日持ちも変わってくるからです。
といっても一般的な作り方や保存方法での常識的な賞味期限の目安はありますのでご紹介するとともに
手作りジャムをできるだけ長く日持ちをさせるための方法をお伝えしますので最後までご覧ください。
手作りジャムの賞味期限の目安は?
手作りジャムの賞味期限は冒頭でも申し上げたように調理した状況や保存環境にも大きく左右されるので一概に何日とは言えません。
ただ、我が家で作る場合は
- 熱湯消毒した瓶に詰めて
- 毎日開け閉めして冷蔵庫で保管
この状況で10日間程度で食べきれる分量を目安に作っています。
ですので「手作りジャムの賞味期限は?」と聞かれたら10日~2週間程度と答えます。
厳密には
- いちごジャム
- ミカンのジャム
- 桃のジャム
など果物の種類によっても差はありますがおおよそ2週間は美味しくいただけます。
冷蔵庫で保管は必ず守っています。
常温では日持ちさせるのは難しいので。
ただ、もう少し長く保存したい場合もあるかもしれませんので次の章で手作りジャムの日持ちを長くする方法をご紹介いたします。
手作りジャムの日持ちを長くする方法3選
下記の3つの方法で手作りジャムの日持ちを長くする事ができます。
- 砂糖の割合を多めにする
- 保存する際瓶を消毒、脱気する
- 小分けして冷凍保存
順番に詳しくご案内します。
果物に対して砂糖の割合を多めにする
よく知られていることですが砂糖には防腐性があります。
事実、砂糖には賞味期限がありません。
防腐性の高い砂糖の割合を増やすことで食べ物が腐りにくくなるので効果は抜群です。
でも、本来の目的期は
「美味しい手作りジャムを作ること」
であって
「腐りにくいジャムを作ること」
が目的ではないはずです。
砂糖の割合を増やしてジャムの日持ちを長くするのはご自身の許容できる範囲で試してみることをお勧めします。
保存用の瓶を消毒、真空に脱気する
数か月の長期保存をしたい場合は手作りジャムを瓶に充填するときに煮沸消毒した瓶に「真空に近い状態」にする方法がおすすめです。
以下で瓶の脱気方法の手順をご紹介します。
1.瓶を煮沸する。
きれいに洗った耐熱性の瓶とゴムパッキンの付いた蓋を準備します。
元々市販のジャムが入っていた瓶があれば再利用するのがおすすめです。
その瓶全体が沈むぐらいたっぷりの水を張った鍋に瓶を入れて煮沸します。
水が沸騰してから5分ぐらい煮沸します。
煮沸消毒が済んだらトングなどで瓶を鍋から取り出し乾燥させます。
また、蓋は熱湯につけるとゴムパッキンの劣化が心配ですので、瓶を上げた後の火を止めたお湯に5分ほど浸けて消毒します。
必ず
- 耐熱性の瓶
- ゴムパッキンの付いた蓋
を使います。
また、殺菌したので瓶の内部は素手で触らないようにします。また、瓶は完全に乾燥させて使います。
ゴムパッキン付きの蓋は沸騰させず火を止めた後の余熱で消毒します。
2.熱々の手作りジャムを瓶に詰める
手作りのジャムが出来たら熱々のうちに瓶に詰めます。
目安として瓶の8~9分目まで詰めます。
この時ジャムの果肉の隙間に空気が残っている場合があるのでできるだけ中の空気を抜いておきます。
蓋はあとで開けるので強く閉めないようにします。普段通り普通の強さで閉めます。
3.瓶を湯煎する。
ジャムの詰まった瓶を5分ほど湯煎します。
この時、瓶全体を沈まさずに蓋の部分は浸からないようにします。
この工程は瓶の内圧を上げるためにするので長時間しなくても大丈夫です。
4.脱気する。
湯煎から取り出した瓶の蓋を少し緩めます。
この時「プシュッ」と空気が抜ける音がしますので空気が抜けた後蓋をきつく閉めなおします。
とにかく熱い瓶を触るので鍋つかみなどで火傷対策をしてください。
5.瓶を再び湯煎する
3の工程と同じ要領できつく蓋を閉めた瓶を再び煮沸します。
時間は20分程度を目安に。
この時、蓋は熱湯に浸けないようにします。
以上で瓶の脱気処理はできました。
成功した証拠に蓋の中央部分がへこんでいるはずですので確認してみてください。
3.小分けして冷凍保存
最後の長期保存方法です。
たくさん作ってしばらく食べきれない・・・そんな時は小分けして冷凍保存がおすすめです。
冷凍保存する場合は瓶は中身の膨張で割れる恐れがあるのでジップロックなどの密封できる袋に入れて空気をできるだけ抜いてから冷凍保存することをお勧めします。
また、解凍するときは冷凍庫から冷蔵庫に移して解凍しましょう。
まとめ
元々ジャムは保存食なのですぐに腐ってしまったりするものではありません。
ただし、手作りジャムはレシピや作り方が人によって様々で保存料などの添加物も入っていません。
ですので2週間程度で食べきるのが安心ですね。
そんな手作りジャムを少しでも長持ちさせるためには
- 砂糖の濃度を上げる
- 殺菌済みの保存容器に入れて、真空(脱気)処理を施して保管する
- 小分けして冷凍保管をする
と、このように少し工夫するだけで数か月は日持ちさせることができるようになります。
コメント