喪中の新年にご近所の方や職場の同僚、取引先の相手に対しては、どう接すればいいのでしょうか?
喪中とは家族が亡くなって喪に服している期間のことを言い、一般的に2親等以内の家族が亡くなってから1周忌を過ぎるまでの間を喪中と言います。
一般的には喪中の時は「あけましておめでとう」の祝賀の挨拶を控えます。
ただし、これはケースによって少しずつ変わってきます。
ケース別、喪中の時の新年の挨拶についてご紹介いたします。
自分が喪中の新年の挨拶はどうすればいい?
喪中の新年の挨拶ケース1 個人的なお付き合いの場合
主な親戚、知人には自分が喪中であることを12月上旬までに「年賀欠礼状(喪中はがき)」で知らせているはずです。
また、お付き合いのあるご近所の方や友人、知人などお葬式にも参列していただいて自分が喪中であると知ってくれている相手に対しては「あけましておめでとう」の挨拶は控えます。
「おめでとう」は言わずに「旧年中はお世話になりました。今年もよろしくお願いいたします。」と新年の挨拶を交わすのがスマートです。
これは、相手が喪中とわかっている場合でも同じように挨拶をします。
喪中だからと言って
- 「おはようございます」
- 「こんにちは」
だけでは、やはり違和感がありますので「旧年中のお礼」と「新年のお付き合いのお願い」の挨拶が良いでしょう。
喪中の新年の挨拶ケース2 毎年伺うお宅への挨拶と手土産
毎年、必ず新年に挨拶に伺うお宅がある場合はどうしたらいいのでしょうか?
喪中だからと言って新年のご挨拶をしないと落ち着かないし、次に会った時にどんな感じで挨拶したらいいのか・・・。
このような場合は「松の内」を過ぎてから挨拶に行くといいでしょう。
祝賀の挨拶は控え「旧年中のお礼」と「新年のお付き合いのお願い」をします。
手土産も通常の年始の挨拶は「御年賀」の紅白の熨斗紙を付けて持参しますが、喪中の時は「寒中御見舞」の“熨斗なしの短冊または掛け紙”を品物に付けて持参します。
喪中の新年の挨拶ケース3 会社の同僚への挨拶
会社の同僚にも「年賀欠礼状(喪中はがき)」を送っていることも多いでしょう。
また「忌引き」で会社を休んでいるので喪中ということは当然知っている場合の方が多いでしょう。
仕事上のお付き合いと言えども「おめでとう」の挨拶は控えた方が良いでしょう。
また、部署が違っていて喪中と知らない同僚から「おめでとう」を言われた場合は正直に喪中であることを話して「新年のお付き合いのお願い(今年もよろしく)」と挨拶すると良いでしょう。
喪中の新年の挨拶ケース4 取引先など社外の相手への挨拶
個人的に自分が喪中であっても仕事上のお付き合いである取引先への挨拶は別、公私を分けて考えましょう。
相手にこちらの個人的な事情で気を使わせないのも社会人としてのマナーです。
通常通り振る舞い「あけましておめでとうございます」の挨拶から始めるのが一般的です。
ただし、お付き合いが長く個人的な事情を知ってくれている相手が祝賀の挨拶を控えてくれている場合などはこちも「おめでとう」は控えましょう。
自社の社長が亡くなった場合は喪中?新年の挨拶は?
例えば自社の社長や会長など、主要な役職の方が亡くなった場合はどうなるのでしょうか?
会社として喪に服して取引先に対して年賀状などの新年の挨拶は控えるのでしょうか?
この場合、法人には喪中がないので年賀状や新年の挨拶を交わすのが一般的です。
ただし、自身の会社が同族会社で亡くなったのが「社長=父親」などの場合は「年賀欠礼状」を12月初旬までに取引先に差し出し年賀の挨拶を控えてもかまいません。
この場合の「年賀欠礼状」は会社名+個人名で差し出しましょう。
まとめ
喪中の場合は基本的に新年の祝賀の挨拶は控えます。
ただし、会社関係の場合は個人的な事情を切り離して対応していくのもマナーです。
その場に応じて臨機応変に対応していきましょう。
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