奈良の東大寺周辺の小川で大仏蛍と呼ばれる幻の蛍が毎年6月初旬~中旬に現れます。
車で数時間かけて山奥の清流に行かなくてもちゃんと蛍を見ることができるんですね。
では、東大寺の大仏蛍が現れる
- 時期や天候などの条件
- 大仏蛍を見れる場所や行き方
についてご案内します。
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東大寺の蛍のスポットはここ!
東大寺で蛍が観賞できるスポットはズバリ東大寺大仏殿の東側にある小川周辺です!
この場所はメインの観光ルートからは外れた場所にあるので、行楽シーズンで観光客がにぎわうような時でもひっそりと静まり返っているような隠れ家的な場所になります。
ひんやりとしてさびしい感じの場所です。
と言っても、東大寺の正面から5分ほど東に下った場所にあるので特別行きにくい場所でもないので子供連れでも全然平気です。
お水取りで有名な二月堂からも10分もかからないぐらいの距離にあります。
私も2005年頃には子供と一緒によく見に行きました。
その当時は本当によく見えて、真っ暗な中でホタルの光があちらこちらで飛び交う幻想的な雰囲気を味わうことができました。
2017年現在も大仏蛍は元気に飛び回っていたようですので、2018年の観賞に向けて詳細な時期と場所を調べてきましたのでご案内します。
大仏蛍の時期
大仏蛍が良く見える時期は6月初旬~中旬になります。
特によく見える条件としては次の通りです。
- 時期は6月初旬~中旬頃
- 風の弱い日
- 蒸し暑い日
- 時間は20:00~21:00頃
以上が大仏蛍が活発に活動する条件になっています。
時間的には22:00~翌3:00頃までの間も活動はするようですが、活発さでは20:00~21:00の方が上回っているそうです。
大仏蛍の場所
大仏蛍が見える場所は東大寺大仏殿の東側にある大湯屋(おおゆや)周辺の小川です。
東大寺の正面から回り込んでいくこともできますが、夜なので次のルートの方が一直線なのでおすすめです。
国道369号線の「焼門前」交差点を徒歩で東に10分ほど歩いたところに「大湯屋」があります。
大仏殿の裏側(北側)を通って目的の大湯屋に向かいます。
わかりやすいように昼間の写真を使っていますが、ここら一帯は蛍を見れる時間は夜なので真っ暗です。
大仏蛍が飛び交う小川です。
気温、天気などの条件が良ければ、ここら小川付近一帯に蛍が飛び交っています。
地図を張り付けておきましたので参考にどうぞ。
「焼門前」交差点からの徒歩ルートの地図です。
東大寺焼門前周辺にはコインパーキングがあちこちにありますので、自動車で行っても駐車に困ることはありません。
最後に観賞する時のマナーを守って
「大仏蛍」というと何か特別なホタルかと思いがちですが品種としては一般的な「ゲンジボタル」になります。
奈良の東大寺の大仏様にちなんで大仏蛍という愛称で呼ばれています。
日本には
- ゲンジボタル(体長15mm前後)
- ヘイケボタル(体長8mm前後)
- ヒメボタル(体長7mm前後)
などが生息していますが、ゲンジボタルは中でも大きい種類のホタルです。
大仏蛍は昭和40年代には絶滅しかけたそうですが「大仏蛍を守る会」という組織が発足して、その努力の甲斐あって現在では復活しています。
見るだけの私たちができることといえばマナーを守ることだけです。
観賞するときは
- 大声を出さない
- 懐中電灯など光るものを発光させない
- 蛍を捕獲しない(キャッチアンドリリースもダメ)
- 柵を越えて小川に侵入しない
を守って観賞したいですね。
特に人工の光などは蛍の繁殖活動に悪影響を及ぼすそうなのでやめましょう。
周りにも観賞している人がいるので気持ちよく蛍の光を眺めましょう。
マナー違反をする人が増えると大仏蛍が見れなくなってしまうかもしれませんので。
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