お中元は喪中の人にも送る?大事なマナーとのしの常識

お中元は喪中の人にも送る?大事なマナーとのしの常識

毎年お中元を贈っている先の家族が喪中の場合、お中元は贈ってもいいのだろうか?

こんな風に考えて迷ってしまったことはありませんか?

結論としては「お中元は贈っても問題ない」です。

でも、相手の方も大切なご家族を亡くされているので、お中元を贈るにもいくつかの気遣いが必要です。

  • お中元を喪中の人に送るときのマナー
  • お中元を喪中の相手に送る時の熨斗

以上を詳しく整理しましたので参考になさってください。

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お中元は喪中の人にも送る?

「喪中の相手にもお中元は送ってもいい」というより「送るべき」といったほうが適切だと思います。

お中元は季節のあいさつです。

お祝い事ではないので毎年送っている相手なら、喪中にかかわらず送るのがマナーです。

例えば、街中でばったり会ったのに相手が喪中だからと言って挨拶をしないのもおかしな話ですよね。

それと同じで毎年送っている方には変わらずに送るようにしましょう。

ただし、送るタイミングや熨斗紙の表書きなど配慮するべき事もあります。

デリケートな時期だけに、ちょっとした気遣いも必要ですよね。

お中元を喪中の人に送るときのマナーは?

お中元は喪中の相手にも送っても問題ないのですが、ご家族が亡くなって日が浅い場合などは「忌明け(きあけ)」してから送るようにするのがマナーです。

 

忌明けとは?

故人が亡くなってから「仏式では四十九日」「神式では五十日」が忌明けにあたります。

忌明けまでの間を「忌中(きちゅう)」といいます。

ちなみに「喪中(もちゅう)」とは父母や祖父母などの関係によって変わる場合があるようですが、一般的に一周忌までが喪中とされる場合が多いようです。

 

例えば7月1日に相手のご家族が亡くなった場合は忌明けは8月18日になります。

この場合、立秋はもちろんのことお盆も過ぎているのでお中元の熨斗紙で届けるのは適切ではありません。

ですので、「残暑御見舞」「残暑お伺い」として送ります。

また、3月1日に亡くなった場合はお中元を送る7月には忌明けしていますので「お中元」として送って問題ありません。

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お中元を喪中の相手に送る時ののしの種類は?

「忌明け」がお中元の時期を過ぎていたら「残暑御見舞」として送ります。

※通常は立秋(8月7日頃)を過ぎると「残暑御見舞」になります。

また、目上の方に対しては「見舞う」という言葉遣いは上からの目線になりますので「残暑お伺い」が適切です。

また、熨斗紙の水引きですが、忌明け間もなくの場合は紅白の水引きは控えて白無地の奉書紙を使う場合もあります。

通常の紅白蝶々結びの熨斗紙

お中元(紅白) 残暑お見舞い(紅白)

忌明け間もなくの場合は無地の奉書紙

お中元(無地奉書紙) 残暑お見舞い(無地奉書紙)

ただし、無地の奉書紙は忌明け後ある程度の日数が経過していた場合は使わずに、通常の紅白の熨斗紙を使う場合の方が多いように思います。

熨斗紙のしきたりは地域によって様々ですので「これが正解」と言い切るのも難しいですね。

実際、私は大阪で進物関係の仕事を20年以上経験してきましたが「白無地の奉書紙」の依頼をされたことは過去に1回だけでした。

忌明けして、ある程度の日数が経過していたら通常の熨斗紙で包装することのほうが多いのではと思います。

基本的な熨斗紙の一覧をまとめていますのでよろしければどうぞ
>>>のし紙の種類一覧!水引の種類によって使い分けるのがマナー!

まとめ

お中元は季節のあいさつなので喪中にかかわらず送るようにしましょう。

ただし、忌中に相手に届けるのは控えて、忌明け後に送るのがご家族を亡くされた相手に対する心遣いではないでしょうか?

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