日本の金魚三大産地の一つ、奈良県大和郡山市に金魚の養殖業者のやまと錦魚園があります。
ここでは年2回「6月第1日曜日」と「12月第1日曜日」に誰でも売り買いできる素人競市(セリ市)が開催されています。
名前の通り、飛び入りで誰でも参加できる競市です。
セリ落とされる金魚はとにかく激安の価格なので金魚の愛好家が集結する人気のイベントです。
セリの様子をメインに金魚の自動販売機の情報も一緒にご紹介いたします。
やまと錦魚園のセリ市で販売
近鉄大和郡山駅から徒歩で10分ほど、住宅地の中を歩いた後に突然開けた場所に出て前を向くと「泳ぐ図鑑 郡山金魚資料館」と書いた緑の屋根の建物が目に入ります。
ちなみに手前の田んぼのような池は全部金魚の養殖池なんです。
大和郡山市では田んぼの代わりに金魚の養殖池があるといった感じでこの辺り一帯が養殖池に囲まれています。
入り口まで到着して入ると既に競り市は始まっていて人だかりができています。
手前の洗面器の袋に入った金魚がセリ落とされた金魚です。
そして、人だかりの奥で競り人(せりにん)の声が聞こえてきます。
「3000円、3100円、3200円・・・・・」
と早口で値段を言っていきます。
このセリのシステムを簡単に説明するとこうなります。
誰でも入場は無料です。
≪売りたい人≫
- 当日の11:00までに売りたい金魚を持っていき「出品料200円」と販売手数料の「落札価格の10%」を支払う。
≪買いたい人≫
- 500円の参加料を払いほしい金魚をセリで払ってもいい額で購入する。
≪競りの流れ≫
競りは次のような流れで行われます。
- 買いたい人(参加者)は受付で500円を支払って競りに参加するための番号札を渡されます。
- 出品された金魚は洗面器単位でセリにかけられ、1つの洗面器は3000円からスタートで競り人が価格を釣り上げていきます。
- 参加者はほしい金魚の番になると番号札を前に出して参加の意思を表します。
- 競り人の価格がどんどん上がっていくのでこれ以上の金額は出せない、というところで番号札を下ろします。
- 最後まで番号札を上げていた人が落札です。
- その場で落札金額を競り人に渡します。
- 3000円スタートで誰も札を上げなかった金魚は出品者に返品されます。(出品料は返ってきません)
以上のような流れで競りはどんどんと進行していきます。
下の写真の金魚はセリの順番を待っている状態です。
出品された金魚は「らんちゅう」が多かったようです。
参加者が洗面器を囲み始めました。
参加者の手に番号の書かれた「しゃもじ」が握られていますがこれが競りに参加するための500円で買った権利です。
落札された金魚たちです。
ピンポンパール 約10センチ 2匹 6400円
テニスボールのような大きさでパンパンです・・・。
らんちゅう12㎝ぐらい 3100円
オランダシシガシラ 約12センチ 4500円
下の写真の「返」と書かれた金魚は3000円で札が上がらなかったため、出品者に返品される金魚たちです。
小さい金魚て数の多いものは落札されにくいようです。
こんな感じで15:00頃まで競りは続きました。
見てるだけでも楽しいのでカップルやファミリーでまずは初回見学で2回目から参加も面白いと思いますよ。
普段は小売りもやっているので気に入った金魚があれば買って帰れます。
やまと錦魚園
〒639-1021 奈良県大和郡山市新木町107
電話:0743-52-3418
営業日:火曜~日曜
営業時間:9:00~17:00
定休日:毎週月曜日
駐車場:有り
大和郡山名物金魚の自動販売機はココ!
やまと錦魚園から100メートルほど歩いたところに話題の金魚の自動販売機があります。
その日の朝にパッキングした金魚でまさに「朝採れ野菜」感覚の新鮮さです。
金魚(小赤)10匹 200円
ヒメダカの卵まで売ってます。
ヒケノカズラ(産床)まで・・・。
帰りに通った養殖池には黒い出目金がいっぱい泳いでいました。
大和郡山市のここら一帯は見渡す限りの金魚の養殖池です。
まとめ
誰でも参加できる金魚の競り市は年2回(6月と12月の第1日曜日)開催されています。※日程は変更になるかもしれません。
参加するも自由、見学するも自由なので気軽に行けるイベントです。
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