バラにクモの巣のようなものが付いているのを発見!
それは「ハダニ」と言って、バラの葉の裏に付いて樹液を吸ってバラを枯らしてしまう害虫です。
早急に駆除しないと手遅れになってしまいますので早めの対応が必要です。
- ハダニの予防法
- ハダニの駆除
をご紹介します。
バラにクモの巣のようなものが!ハダニの発生原因や時期は?
「ダニ」と名が付いていますがハダニは蜘蛛の仲間で糸を張って葉と葉の間を移動します。
ハダニは6月から9月頃に発生し、高温乾燥の気候を好み雨の少ない日照り続きの7月~8月は大量発生の可能性もあるので要注意です。
ハダニが付いているかどうかはバラの葉の色を見ると被害状況がわかります。
健康な葉は濃いグリーンですが
- 葉の色が黄緑色でまだらに
- 葉が丸まってしまうことも
- 葉の裏を見ると小さい黄緑色または赤っぽい色の点々が見えます
さらにひどくなるとハダニに樹液を吸われたバラの葉は完全に黄色くなって最終的には落ちてしまいます。
そして、クモの巣のように葉を覆ってしまったら、一度思い切って被害を受けた部分を大きく取り除く必要があります。
バラに付くハダニは
- ナミハダニ・・・黄緑色
- カンザワハダニ・・・赤(オレンジ)
主に以上の2種類で色も違いますが対応(駆除や予防)の仕方は同じです。
ハダニを予防するには?
ハダニを予防するには初期段階で早めの対策をすることが肝心です。
ハダニは10日ほどで卵から孵化するので気付かずに放置すると2世代、3世代と増え続け増殖してきます。
夏場の特に日照り続きの7~8月は日々の水やりの時に葉の裏表に強めの霧吹きでスプレー(中身は水でOK)をするようにします。
そうすることでハダニは繁殖することができず予防には効果的です。
また、水のスプレーでも効果はありますが、ハダニの発生初期には「ベニカXファインスプレー」が使いやすくおすすめです。
バラの初心者の人にも使いやすく「うどん粉病」「黒星病」などにも効果があるオールマイティーな薬剤なので日々の手入れに重宝しますよ。
薬剤散布の場合は葉の表だけでなく裏にもきっちり散布してくださいね。
ハダニの駆除方法 殺ダニ剤をローテーション散布
それでも繁殖してしまったハダニの駆除には「殺ダニ剤」を使います。
ハダニは薬剤に対する耐性が強く普通の殺虫剤では効果はありません。
また、厄介なことに「薬剤抵抗性」ができるので同じ殺ダニ剤を使い続けるとその成分に耐性ができてしまい効かなくなってきます。
ですので有効成分の違う殺ダニ剤を交互に使うローテーション散布を守ってください。
以下に有効成分の違う殺ダニ剤をご紹介します。
- ダニ太郎・・・・有効成分:ビフェナゼート
- コロマイト・・・有効成分:ミルベメクチン
- バロック・・・有効成分: エトキサゾール
以上の有効成分違いの商品をローテーションで使ってください。※有効成分が同じ殺ダニ剤は商品名が違っても同じものと思ってください。
以下に有効成分が違う3種類の商品をご案内しますのでハダニが発生したら使ってみてください。
以上のように「薬剤抵抗性」ができるので同じ系統の殺ダニ剤は1シーズンに1回だけしか使えません。
また、殺ダニ剤はハダニが発生してから使うもので予防の為に使ってもあまり意味はありませんので「ここぞ!」というときにタイミングを見て使ってくださいね。
むやみやたらに殺ダニ剤を使うことは逆効果になるので控えてください。
殺ダニ剤には回数制限があるので「気門封鎖系の薬剤」を併用するのも一つの手です。
住友化学の「粘着くん」が気門封鎖系に相当します。
薬剤でダニを物理的に窒息させるので使用回数に制限はありません。
まとめ
ハダニが発生してクモの巣状にならないために初期の段階できっちりと対策します。
- ハダニの発生時期は6月~9月で特に7~8月の日照りが続く時期は要注意
- 高温乾燥の時期は葉の裏表に霧吹きで強めに水をかけることで予防効果がある
- ハダニが増えてしまったら殺ダニ剤を3種類ほどローテーションで使う
ハダニは同じ薬剤を使い続けると耐性ができて余計に繁殖してしまうこともあるので殺ダニ剤は少なくとも有効成分の違う3種類を用意してください。
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