年賀状の準備をしていると裏面のデザインにこり過ぎて
「メッセージを書くスペースがない!」
と、困ったことはありませんか?
また、
「色々書きたいことがあって裏面だけじゃ足りない・・・」
「宛名面にメッセージやイラストは描いても良いのだろうか?」
と手が止まったことはありませんか?
結論から言うと、年賀状などの郵便はがきの宛名面にはメッセージやイラストをかいてもOKですよ。
でも、それには一定のルールがあります。
詳しくご紹介いたしますのでご覧ください。
年賀状の宛名面にメッセージは書いても良い?
年賀状の宛名面には宛先の「住所、氏名」を縦書きで書くのがマナーで、特に目上の方やビジネスでの年賀状の場合は宛名面にメッセージを書くのは控える、と言われていますが・・・。
ここでは、郵便物のルールとして宛名面にメッセージやイラストを描いても良いのか、という視点で話を進めていきます。
年賀状の場合、
- 裏面のデザインが濃い色のベタ塗り部分が多くてどうしても文字が読みにくい・・・。
- スペースの問題で書きたいことが書ききれない・・・。
こんなケースって結構ありますよね。
そんな場合は宛名面(表面)にメッセージを書いても大丈夫です。
ただし、メッセージを書いても良いのはハガキの下半分だけ、横書きハガキの場合は左半分だけです。
ただし、書く位置については例外もあるので最後の章で詳しくご説明いたします。
年賀状の宛名面にイラストを描いても大丈夫?
イラストに関してもメッセージ同様「下半分(左半分)」に描いても郵便はがきの規定上、問題ありません。
絵が趣味で裏面だけでは表現できない方などには嬉しいルールですね。
しかも、場合によっては宛名面の下半分(左半分)からはみ出してメッセージや絵をかいても良い場合があります。
それはどんな場合か?
次の章で郵便物の規定を抜粋してご説明いたします。
年賀状の宛名面の規定はどうなってるの?
仮に宛名面の上半分にイラストやメッセージを書いてもちゃんと届けてもらえる場合があります。
どうしてかというと「はがきの宛名面の書き方の規定をクリアしているから」なんです。
「宛名面に書いても良いのは下半分(左半分)って言ってたやん!」
という声が聞こえてきそうですが・・・。
日本郵便株式会社の【内国郵便約款】という郵便物全般の「ルールブック」のようなものでハガキの宛名面のルールも定められています。
そこには例外も含めて書かれていますので抜粋してご紹介いたします。
(郵便葉書の表面に記載できる事項)
第23条 郵便葉書の表面には、第13条(郵便物のあて名記載部分に記載できる事項)の規定にかかわらず、
次に掲げる事項を記載することができます。
(1) 第13条(郵便物のあて名記載部分に記載できる事項)(1)及び(2)に掲げる事項
(2) 「懸賞応募」、「選挙事務」、「住民登録」その他通信の目的又は内容を示す文字
(3) 送達上事業所に必要な注意を示す事項
(4) 通信文その他の事項(郵便葉書の下部2分の1(横に長く使用するものにあっては、左側部2分の1)以内の部分に記載していただきます。ただし、あて名及び受取人の住所又は居所の郵便番号と明確に判別できるように記載する場合にあっては、この限りでありません。)
2 私製葉書の表面には、前項に規定する事項のほか、次の事項を記載することができます。
(1) 郵便葉書の表面の記載方法に関する注意
(2) 郵便切手をはり付ける位置及び郵便料金に関する注意
堅苦しい表現ですが、黄色の下線の部分が宛名を書く位置について触れている部分です。
要するに「宛名面の下半分(横向きのハガキは左半分)にはメッセージ(通信文)やイラスト(その他の事項)を書いてもOK」と書かれています。
また、赤色の下線部分には「受取人の住所や氏名がはっきりとわかる場合は上半分(右半分)にこだわらなくてもOK」と但し書きが書かれています。
前章で
と書きましたが、「住所や氏名がはっきりとわかれば上半分(右半分)にはみ出してもOK」というとです。
書く位置は以上のようなルールですが「宛名面の色」についても規定があります。
宛名面(表面)の色については第21条と第22条で別に規定されています。
「第21条1項3号」と「第22条1項4号」には「表面の色彩は、白色又は淡色」と規定されているので濃い色で塗りつぶされたベタ塗りの宛名面のはがきは送ることができません。
ただし、宛名の周りを白や淡い色で抜いている場合(宛名シールを貼ったような状態)は送ることができます。
要するに「文字が見えにくいのはダメ。一目ではっきりわかるような色使いで。」という事ですね。
宛名は郵便物を相手に正確に届けてもらう情報です。本来ならフォントにまで気を使いたい部分でもありますよね。
フォントについて詳しくはこちらに書いています。↓
まとめ
まとめとして
- 年賀状の宛名面にメッセージやイラストをかいても大丈夫。
- 書く位置は縦書きハガキの場合は「下半分」。横書きハガキの場合は「左半分」に。
- ただし、住所と氏名がはっきりわかるように書いていれば上半分(右半分)にはみ出ても問題なく届けてもらえる。
ということです。
いずれにしても受取人と配達してくれる人が困らないようなレイアウトで書くことが大切ですね。
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