中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ) といえば
秋の真ん丸な満月の夜空を見ながらお団子をいただく・・・。
というイメージですが、
実際にはどんな日で
お月見にはどんな意味が込められているのでしょうか?
また、今年の中秋の名月(お月見)はいつになるのでしょうか?
そして、十五夜は必ずしも満月ではない ってご存知でした?
2017年の中秋の名月はいつ?
中秋の名月とは旧暦の8月15日のことを指し、そのことから「十五夜」とも言います。
「仲秋の名月」という言葉もありますが「仲秋=旧暦の8月全体」を指し、この場合、十五夜の月に限定されなくなるので十五夜のお月見は「中秋の名月」の方を指します。
そして2017年の中秋の名月は10月4日(水)になります。
旧暦の8月15日にあたる日は現在の太陽暦では毎年違う日になります。
近年の中秋の名月は以下の日になっています。
- 2008年 9月14日
- 2009年 10月3日
- 2010年 9月22日
- 2011年 9月12日
- 2012年 9月30日
- 2013年 9月19日
- 2014年 9月8日
- 2015年 9月27日
- 2016年 9月15日
- 2017年 10月4日
- 2018年 9月24日
- 2019年 9月13日
- 2020年 10月1日
- 2021年 9月21日
こうして並べると最近では
- 一番早い年が2014年9月8日
- 一番遅い年が2017年10月4日
約1か月近くの差があるのがわかりますね。
2017年の中秋の名月は満月?
十五夜の月見といえば真ん丸の満月というイメージですが実は満月の日ばかりではないんですね。
十五夜とは単純に旧暦の8月15日という日を特定しているだけで
その日が必ず満月になる日とは限らないんです。
天文学が未発達な昔は旧暦の8月15日の月を満月とみなしていただけなのです。
ちなみに2017年の満月の日は10月6日 で中秋の名月の日と2日間のずれが生じます。
中秋の名月のお供え物はなぜお団子?
平安時代には貴族の間だけで楽しまれていたお月見も江戸時代には庶民にも広がり始めました。
そして「収穫の秋」に行われる行事として農作物の収穫に感謝をし来年の豊作を祈願するという意味が込められるようになりました。
特にお米の収穫はとても重要なことだったのでお米が無事に収穫できたことに感謝を込めて米粉で作った真ん丸な団子を月に見立ててお供えするようになりました。
また、この時期収穫されたばかりの里芋をお供えして、十五夜を「芋名月(いもめいげつ)」と呼ぶ地方もあるようです。
中秋の名月とすすき(薄)の関係
十五夜のお月見といえば「すすき」を連想すると思いますがなぜススキなのでしょう
ススキは神様の「依り代」と考えられていて稲穂の収穫前に豊作を願って稲穂に見立てたススキを飾るといわれています。
また、ススキの鋭い切り口が魔除けになるともいわれているようです。
まとめ
中秋の名月のお月見は収穫祈願や収穫の感謝祭の色合いが強い行事だったのですね。
都会から離れた地方に行けば行くほど、特に農村部ではお月見が近づくとスーパーなどでお月見に関するポップが目に付くのには意味があったんだと納得しました。
いずれにしても、地方の農村部の人々だけでなく都会暮らしの人も秋の夜長に綺麗なお月さんを見ながらゆっくりとするのも癒されていいものですよね。
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