ゆず湯は「邪気を払って、1年中風邪をひかないように」という願いが込められた昔から伝わる“冬至”の風習です。
実際にゆず湯に浸かると体がポカポカ温かくなり、お風呂上りもいつまでも温かさが残ります。
寒い冬にはピッタリの風習ですよね。
今回は
- ゆず湯の作り方
- ゆず湯の効果
についてご紹介いたします。
効果的な柚子湯(ゆず湯)の作り方
ゆず湯(ゆず風呂)には
- 柚子を丸ごと入れる方法
- 輪切りや半分に切って入れる方法
の2通りがあります。
特に難しいことはありませんが、注意が必要な場合がありますのでチェックしながらゆず湯を作りましょう。
柚子を丸ごと入れる場合
丸ごと柚子を入れる場合は入る時に柚子を入れるのではなく、1時間ほど前に柚子を浮かべて準備しておくと程よく成分が溶け出していい感じになります。
じっくりと成分が染み出てくるので輪切りや半分に切った場合よりも肌に優しいお湯になります。
ただ、たくさんの柚子を入れないと香りが少ししか出ないので経済的な面では負担が大きいです。
香りが欲しい場合は柚子の表面に傷を付けたり爪楊枝で数か所穴をあけるなど調整してみるといいですよ。
輪切りや半分に切って入れる場合
一方、輪切りや半分に切った場合は、ゆずの成分が素早くお湯に染み出すのでこちらの方が圧倒的に柚子の香りを感じます。
少しの柚子でたくさんの香りを感じることができるので切って入れる方が経済的ですね。
また、柚子の実が浴槽に散らばって掃除が大変なので洗濯ネットや布などに入れて柚子の実が散乱しないように準備が必要です。
使い古したストッキングに柚子を入れて浮かしてもいいですね。
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入れ方によるゆずの量の目安は?
一般的な家庭のお風呂(約200Lの浴槽)の場合、何個ぐらい柚子を入れればいい感じで香りを感じることができるでしょう?
- 丸ごと入れる(そのまま)・・・6~7個
- 丸ごと入れる(傷や穴をあける)・・・3~5個
- 輪切りや2つにカット・・・1個
と、家庭用の風呂の場合の目安の個数です。
参考にして自分好みのお湯を作ってみてくださいね。
ゆず湯の効果!ピリピリの原因はアレルギー?
柚子(柑橘類)の皮には「リモネン」という油汚れを落とす効果がある成分が含まれてます。
台所用洗剤などにも使用されていて「天然植物由来の成分でお肌に優しい洗剤」などのキャッチコピーで売られている洗剤です。
天然成分なので肌に優しいのは間違いではないのですが、ゆず湯の「ピリピリ」の原因もリモネンによるものです。
リモネンの油を落とす効果が人間の皮脂にも作用して柚子を入れ過ぎたり浴槽内で柚子を絞ったりすると「ピリピリ」と刺激されてしまうのです。
特にアレルギーというわけではなく、多かれ少なかれ誰でも感じてしまう感覚です。
「ピリピリ」は遠慮したいのですが、リモネンによる多くのプラスの効果があります。
柑橘類の香りによる
- リラックス効果
- 血行を促進する効果
- 代謝を良くし、消化を活発にする効果
- 覚醒効果で頭をスッキリさせる
と良いことがいっぱいなんですね。
ただし、1つ気を付けたいことは、柑橘系の食べ物に含まれる油には紫外線で日焼けやシミの原因になってしまう事がわかっています。
ですので、ゆず湯の後の外出はあまりおすすめできません。
まとめ
昔の人がゆず湯に入ったのは偶然ではなく、温浴効果が高く、寒い冬を乗り切るための最善の方法と経験上わかっていたのでしょうね。
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