ヨーグルトの開封後の賞味期限は?乳酸菌の変化と保存方法

ヨーグルトの開封後の賞味期限

ヨーグルトのような発酵食品は開封後どのぐらいの賞味期限があるのでしょうか?

製造メーカーの推奨日数は「開封後できるだけ早く(2日を目安に)」としているところもありますが、その理由は乳酸菌の増加により酸っぱくなってしまうことのようです。

今回は

  • ヨーグルトの開封後の賞味期限について
  • ヨーグルトの開封後の乳酸菌の変化について
  • ヨーグルトの保存方法

以上をわかりやすくまとめました。

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ヨーグルトの開封後の賞味期限はどのぐらい?

賞味期限とは「その食品を未開封の状態で正しく保存した場合に味の品質が充分に保てると製造業者が定めた期限」の事です。

ですので、開封後の賞味期限について保証しているメーカーはなく、メーカーのホームページには「なるべく早く食べるように」という表現を使っていることがい多いです。

ヨーグルトは、製造から1~2週間程度以内だと風味があまりかわらず、おいしい状態です。

だだし、一度開封したら、賞味期限にこだわらず、なるべく早く(2日が目安)食べるようにしましょう。

商品のパッケージには「保存方法」も書かれているので、確認しておくことも大切です。

明治ヨーグルトライブラリーより抜粋

賞味期限に関してはメーカーとしては立場上、短めに設定することが多いと思います。

実際は開封後でももう少し長く食べている人の方が多いのではないでしょうか?

そもそもヨーグルトは乳酸菌によって発酵した発酵食品ですので保存性が高く「腐敗菌」や「病原菌」が繁殖しにくい食品です。

キムチや漬物も同じく乳酸菌によって発酵した比較的長期保存ができる食品ですね。

ただし、日が経つにつれ発酵が進んで酸味が増し酸っぱくなってくるので

  • 賞味期限=美味しく食べられる期限

の事だとすると美味しく食べられるのはメーカーの指定通り「開封後2~3日」せいぜい5日ぐらいが限界かもしれませんね。

ヨーグルトの開封後の乳酸菌の変化は?

乳酸菌とは炭水化物などの「糖を発酵して乳酸を作る菌」の総称で、ヨーグルトの他に「チーズ」「漬物」などの発酵食品の製造に利用されています。

一般的によく知られている腸内の環境を整えて便秘の改善をする「整腸作用」の他にも

  • 動脈硬化の予防効果
  • 抗腫瘍作用

などが証明されています。

では、開封後のヨーグルトは乳酸菌に変化はあるのでしょうか?

せっかくの乳酸菌ですので味は変わらないけど乳酸菌の効果が無くなってしまうようなことがあれば残念ですよね。

でもそんな心配は無用、開封後も変わらず乳酸菌は存在し続けます。

乳酸菌は温度変化に敏感な菌で温度による変化は次のようになります。

 

  •    ~0℃・・・乳酸菌の活動は休止状態になる
  •   0~10℃・・・保存に最適な温度でほとんどの商品パッケージは「10℃以下で保存」と記載
  • 10~30℃・・・ゆっくり発酵が進む温度
  • 30~45℃・・・発酵が盛んで乳酸菌も活発に繁殖する温度
  •  50℃~・・・乳酸菌は死滅する

 

というような温度による変化があります。

30~45℃で放置すると乳酸菌が増えて酸味がきつくなり酸っぱくなってくるので注意が必要です。

また、50度以上で乳酸菌は死滅しますが、最近の研究では乳酸菌が死んで「死菌」になっても腸内にある善玉菌の栄養分となって身体に良い効果はあるそうです。

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ヨーグルトの保存方法

ヨーグルトの保存方法は開封、未開封にかかわらず「10℃以下で要冷蔵」がほぼすべてのメーカーの指定です。

先ほどの乳酸菌の温度による変化を元に0~10℃の冷蔵庫内が最も適した温度帯になります。

ヨーグルトの保存場所について

保存場所は冷蔵庫内が好ましいのですが、ヨーグルトは振動によって水分が出てきます。

時間が経つとヨーグルトの固体の上に「透明の汁」が浮いているのを目にすることがありますよね?

あの透明の汁は「ホエー」または「乳清(にゅうせい)」と呼ばれているものでヨーグルトが固まる時に固体にならなかった部分です。

それが冷蔵庫の開け閉めによる振動で表面に出てきます。

ですので冷蔵庫の中でも頻繁に振動する「ドアポケット」での保存は避けましょう。

仮にホエーが出ていてもホエーにはたんぱく質や水溶性のビタミン、ミネラルなども含んでいますので一緒に食べるようにしましょう。

ヨーグルトの保存容器について

ヨーグルトは臭いを吸着しやすいので密封容器に入れて保存します。

雑菌やカビの繁殖を防止するためにも蓋はしっかりと閉じて保存するようにしましょう。

ヨーグルトの冷凍保存について

乳酸菌は低温に強いので冷凍保存しても死滅しませんが長期間保存しておくと徐々に減っていきます。

一度冷凍したらヨーグルトの舌触りの滑らかさも無くなるので凍ったまま食べるつもりなら問題ありません。

ただ、美味しく食べるのなら「フローズンヨーグルト」を買って食べるのが美味しいとは思います。

まとめ

賞味期限のことを考えていると、昔おばあちゃんが「賞味期限は腐るまで」と言っていたことを思い出してしまいました。^^

ヨーグルトなどの発酵食品はそんなにすぐに腐ってしまうことはありませんが美味しくいただくためには「できるだけ早く食べる」ことに越したことはありません。

放置しておくと乳酸菌の増加で酸味が増して酸っぱくなることもありますので・・・。

また、保存も冷蔵庫(10℃以下)がメーカーの推奨温度です。

冷蔵庫で

  • 振動を与えず
  • 密封容器に入れて

開封後なるべく早く食べるのが美味しくいただく方法です。

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