どんな願いでもかなえてくれるお地蔵様がいると言う噂を聞いて私が初めて鈴虫寺に訪れたのは1995年ごろのことです。
約5000匹の鈴虫が1年中鳴いていることで有名な鈴虫寺。
正式な名称は「妙徳山華厳寺(みょうとくざんけごんじ)」といいます。
結婚、不妊、出産、子供の健康、自分の資格試験、子供の受験など人生の節目で悩んだ時や迷った時には必ずお地蔵様にお願いに行っています。
今回は鈴虫寺の
- 鈴虫寺基本情報
- 鈴虫寺に行列ができる4つの理由
- 鈴虫寺の混雑状況、空いている日
- 鈴虫寺へのアクセス
以上をレポートいたしますので拝観を考えていらっしゃる方の参考になれば幸いです。
鈴虫寺の拝観料や時間は?
鈴虫寺は恋愛、結婚、健康などあらゆる悩み事を叶えてくださるお地蔵様がいらっしゃる京都のお寺です。
まず入り口で拝観料金を支払うと180人ほどの収容力がある広い座敷に通されて説法を拝聴します。
そして、お願いの仕方など基本的なお話しが済んだ後にお守りを購入して、入り口のお地蔵様に願いを伝えます。
※詳しくは次の章でご案内します。
基本的にお守りの郵送での販売は受け付けていませんが、病気などの事情でどうしても拝観できない人には特別に郵送での対応もあるそうようです。
詳しくは下記の関連記事をご覧ください。
鈴虫寺のお守りの返納方法と郵送してもらう方法
妙徳山華厳寺(通称 鈴虫寺)
- 住所・・・〒615-8294 京都府京都市西京区松室地家町31
- 電話・・・075-381-3830
- FAX・・・075-381-3841
- 拝観時間・・・9:00~17:00(最終受付16:30)
- 拝観料・・・大人500円 小人(4歳~中学生以下)300円
※住職さんの説法を拝聴します。お茶、お菓子付き - 幸福御守・・・300円
- 御札・・・2000円
- 御朱印・・・300円
鈴虫寺の幸福地蔵様は基本的にどんなお願い事も叶えてくれるといわれていますが次の3つのお願いは例外だそうです。
- 家内安全
- 商売繁盛
- 厄年の厄除け
この3つのお願いは幸福御守(300円)とは別に御札(2000円)を家に置いておくことで叶うということです。
また、「アイドルの〇〇さんと結婚したい」など無茶なお願いも聞いてもらえないそうです。(笑)
詳しくは説法でお楽しみくださいね。
鈴虫寺の説法!行列ができる4つの理由
わらじを履いたお地蔵さん「幸福地蔵様」
鈴虫寺の80段ある階段を登りきったところにお地蔵様がいらっしゃいます。
このお地蔵様、一瞬見たところ普通のお地蔵様に見えますが実はとても珍しいお地蔵様なのです。
本当のお名前を「幸福地蔵菩薩」といいます。
一般的にお地蔵様は「裸足」ですが、鈴虫寺のお地蔵様は「わらじ」を履いていらっしゃいます。
なぜ、わらじを履いているのかというと、願い事を叶えるために、わざわざ願いを言った人の家まで歩いてきてくださるのだそうです。
そのためにわらじを履いていらっしゃるのです。
願い事を言うのにもルールがあり
- 自分の住所と名前をお地蔵様に言う
- 叶えてほしい願い事を1つだけ言う
という決まり事があります。
一願成就(いちがんじょうじゅ)の教えですね。
お地蔵様の前で「住所と名前」を心の中で言っているためか、普通のお願い事よりも皆さん30秒ほど時間が余分にかかるのも面白いところです。
また、願い事が叶う前に引っ越してしまったら「転居届け」を出さなくてはならないそうです。(笑)
転居届けは新居からお地蔵様の方角(京都の方角)に向かって新しい住所を唱えればOKです。
鈴虫寺の説法!いつも心にスマホを
受付で拝観料金を支払った後に180人ぐらい入れる畳の部屋に通されるのですがここで住職さんの説法を聞くことになります。
説法というと退屈で難しい話しというイメージがありますが、鈴虫寺の説法は一言でいうと「ありがたい漫談」です。
説法は30分ぐらいあるのですが、これが随所にギャグやダジャレを織り交ぜながら、拝観者を巻き込んで話してくれるので場全体に一体感がありグッと引き込まれてあっという間に30分が過ぎてしまいます。
面白いだけでなく「説法」なので当然、心に響くこともたくさんあります。
- 今の自分を受け入れる事が大事
- 自分の心の持ち方しだいで苦しくもなれば楽にもなる
- 自分を磨き、感謝すること
と、このようなお話しを実にスムーズな話術でお話しされていました。
これを現代風にアレンジした「スマホ」の話も。
- 素直の「素(ス)」
- 自分磨きの「磨(マ)」
- 前に歩こうの「歩(ホ)」
3つ合わせて「いつも心にスマホ」を持ち歩こうという前向きなお話で、説法を聞いた後は心が洗われます。
たまにお守りとお札を買って説法を聞かずに帰る人がいますがもったいないので説法は必ず聞いて帰りたいですね。
鈴虫寺のお守りは願いが叶う!幸福御守
説法を聞いた後、出口で「お守り」や「お札」を販売しています。
鈴虫寺の「幸福御守」は財布に入るサイズの小さいお守りです。
このお守りの中には小さいお地蔵様がいらっしゃるのです。
財布などに入れて携帯できるので願いが叶うまでお地蔵様が常に自分のそばにいらっしゃいます。
このお守りを持ってお地蔵様に願い事をします。
お守りには「幸福御守」と赤い字で書かれていますが「幸」の字の位置はちょうどお地蔵様の顔の位置になるのでを隠さないように手を合わせてお守りを挟みます。
願いが叶ったら、お礼参りに行って、また新しいお願いをします。
この繰り返しで、私は20年で何十回も鈴虫寺に行っています。
これを仏教用語で「リピーター(※住職談)」と言うそうです。(笑)
季節外れの鈴虫には8代目の住職の想いが込められていた
鈴虫寺では愛称の由来になっている約5000匹もの鈴虫が1年中鳴いています。
本来、鈴虫は秋の虫です。
1年中鈴虫を絶やさずに飼育するために鈴虫寺には「春夏秋冬」の気候を温度調整で再現した4つの部屋があるそうで、鈴虫の成長に応じて移動させていくそうです。
鈴虫の飼育に力を入れて成功させたのは8代目の住職だそうです。
今から70年ほど前、8代目の住職がある秋の夜に鈴虫の声を聴き悟りを開いたのがきっかけだそうです。
戦後まもなく、人々の心がすさんでいるのを何とかしたい、少しでも和んでほしいという想いから鈴虫の飼育の研究に取り組んだそうです。
鈴虫寺の混雑予想 空いている日は?
鈴虫寺が混雑している時は、80段の石段の下まで並び、さらに「華厳寺橋」を超えて駐車場ぐらいまでの200メートル以上の大行列ができることもあります。
1回の説法で180人ぐらい入替になるので40分に1回、一気に列が動きます。
駐車場までの行列の場合、4~5回転は待たないといけないので混雑時は3時間ぐらいは覚悟しないと入れません。
実際、説法の中でも住職さんが「混みそうなときはできるだけ来ないでください」みたいなことを何回もおっしゃっています。
鈴虫寺が混雑しそうな日
- ゴールデンウィークなどの大型連休
- 紅葉時期の連休や土曜日、日曜日など京都の観光地が混みそうな日
- 以上の条件で天気のいい日
遠方の人でどうしても連休中しか行けない人は仕方ありませんが、近隣地域の人は普通の土日に行くようにした方が良いと思います。
混雑日は観光客優先をおススメします。
鈴虫寺へのアクセス
車でのアクセス
〒615-8294 京都府京都市西京区松室地家町31
TEL:075-381-3830
駐車場:約60台/1台500円(拝観が済めば速やかに出庫するように言われます。)
電車・バスでのアクセス
≪京都駅から≫
市バス/28番 大覚寺ゆき→「松尾大社」下車 徒歩15分 所要時間約60分
京都バス/73、83番 鈴虫寺ゆき→「終点」下車 徒歩2~3分 所要時間約60分
タクシーで鈴虫寺まで約2,000円~2,300円 約25分
≪嵐山から≫
京都バス/63、73番 鈴虫寺ゆき→「終点」下車 徒歩2~3分 所要時間約15分
阪急電車嵐山線/嵐山駅~松尾大社駅下車 徒歩15分
タクシーで鈴虫寺まで約1,000円 約10分
まとめ
初めて鈴虫寺にお願いに行ったのが20年以上前ですが、
願い事をする→願いが叶う→お礼参りに行く→新しい願い事をする→また願いが叶う→お礼参りに行く→新しい願い事をする→・・・・・・・・・・・・・・・・・・
と、すっかりリピーターになってしまいました。
タイトルの「効果は本物?」ですが、少なくとも私にとっては間違いなく本物と信じていますよ。
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