節分の恵方巻きの由来や意味は?2018年の恵方は?

恵方巻節分の日に恵方に向かって巻きずしを無言で切らずに食べると縁起がいい。

こんな風習、聞いたことありませんか?

「恵方巻き」「丸かぶり寿司」「丸かじり寿司」などと呼ばれる、いわゆる太巻き寿司のことですが、

節分の丸かぶりは

  • いつ
  • どこで

始まった風習なのでしょうか?

調べていると、色々面白い事実が出てきたのでよかったら最後まで読んでみてください。

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2018年の恵方は?そもそも恵方(えほう)とは?

恵方とはその年の最も良い方向 のことで、その方向には「歳徳神(としとくじん)」がいるといわれています。

「吉方(きっぽう)」「明きの方(あきのかた)」とも呼ばれ、その方角に向かって事を行えば万事において「吉」とされる方角のことです。

初詣には自宅からみて恵方にある寺社に参る「恵方参り」という習慣がありましたが、正月早々、吉方にお参りに行くなんてなんとも縁起の良い行いですよね。

ちなみに2018年の恵方は「南南東」です。

恵方巻きの由来と意味は?起源はセブンイレブン?

「海苔巻き」の歴史ですが安永年間(1772年~1780年)発刊の「献立部類集」という料理本に紹介されていたそうですので250年も昔から海苔巻きはありました。

しかし、「節分の丸かぶり」の歴史ははっきりとわかる資料はありませんが時系列でまとめてみました。

1.大阪船場の商人の厄払いの風習が花街の遊びに変化

元々は江戸時代から明治にかけて大阪船場の商家で前年の厄を払い「無病息災」「商売繁盛」「家内安全」を願って行われていた庶民の間の厄払いの風習だったそうです。

遊女

その後、大正時代には「丸かぶり」というインパクトの強い部分だけが切り取られ、花街(かがい)で遊女が海苔巻きを丸ごと頬張って、目を白黒しながら食べる様子を見て旦那衆が喜ぶという遊びに変化したそうです。

この花街の遊びがクローズアップされて、いったん「縁起物」の色合いは廃れてしまったようですが、その後、この「縁起物」の風習は昭和7年に復活します。

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2.寿司屋の販促活動として節分の丸かぶりが復活!

大阪鮓商組合後援会が昭和7年に次のような寿司の販売促進用のチラシを配布しました。

大阪鮓商組合後援会が配ったチラシの内容抜粋

この流行は古くから花柳界にもて囃されていました。

最近一般的に宣伝して年越しには必ず豆を年齢の数だけ食べるように巻き寿司が食べられています。

これは節分の日にその年の恵方に向いて無言で一本の巻寿司を丸かぶりすれば、その年は幸運に恵まれるという事であります。

宣伝せずとも誰言うともなしに流行ってきたことを考えると、やはり一概に迷信として軽々しく看過すべきでない。

とチラシにはこのような内容が書かれていたので昭和7年以前にはすでに縁起担ぎの丸かぶりの風習があったことは間違いなさそうです。

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しかも「流行って」いたようです。

また、昭和15年の大阪鮓商組合が発行した「幸運巻き寿司チラシ」は大阪歴史博物館で残されています。

幸運巻き寿司チラシ

幸運巻き寿司チラシ   昭和15年(1940) 本館蔵(柴垣コレクション)
節分に恵方(その年の縁起のよい方角)を向いて巻き寿司を丸かぶりする風習がある。このチラシは、それが確認できる古い資料のひとつで、昭和15年(1940)のものである。大阪鮓商組合後援会が印刷し、東区(現中央区)の寿司店・美登利が客に配ったもの。巻き寿司の値段は20銭(現在で500円程度)で、幸運に恵まれるとしている。

資料:大阪歴史博物館

3.寿司屋の次は海苔屋の販促活動で丸かぶり寿司が復活!

時は過ぎて昭和48年頃、大阪海苔問屋共同組合が寿司屋に対する販促ツールとして次のようなチラシを配っていたそうです。

大阪海苔問屋共同組合が寿司屋に配ったチラシの内容
『節分の夜、恵方に向かって無言で家族そろって巻きずしを「丸かぶり」すると必ず幸福が回ってくる』と昔からいい伝えられています。

このチラシの基本的な内容は「大阪鮓商組合後援会」が配っていたチラシが元になっているようです。

恵方巻丸かぶり寿司

こうして海苔屋から寿司屋に対しての業者間の販促活動を地道に行っていたようです。

そして昭和50年代初めに大阪の道頓堀で「節分丸かぶり」のPRを兼ねて一般消費者に向けてチャリティーセールを大々的に行いました。

このイベントは30年以上たった現在でも

  • 道頓堀で「巻き寿司丸かぶりコンテスト」
  • 大阪天満宮で「巻き寿司1000人丸かぶり」

の2つのイベントは毎年行われています。

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4.節分丸かぶり「恵方巻き」の名付け親はセブンイレブン?

大阪の海苔組合が販促をしていた時代は節分の丸かぶりの風習も関西限定(特に大阪限定)で関東の人に聞くと、

「何それ?」

とほとんどの人はその存在すら知りませんでした。

この風習を全国区にしたのは「某大手コンビニ」です。

セブンイレブン

1989年(平成元年)にセブンイレブンが大阪で定着しつつある「丸かぶり寿司」を元に「恵方巻(えほうまき)」という商品名で販売を開始しました。

「丸かぶり寿司」

というよりも

「恵方巻き」

といった方がインパクトも強いし、憶えやすいですよね。

何より、ご利益がありそうですよね。

それにしてもさすがコンビニです。

寿司屋や海苔屋が地道に何十年もかけてコツコツと普及活動に励んでいた江戸時代の風習をわずか数年で一気に全国に認知させてしまいました。

まとめ

節分の「巻き寿司丸かぶり」「恵方巻き」の歴史や由来について、ざっと時系列で調べてまとめてみました。

諸説があって本当のところはわからないのですが、

 

  1. 江戸時代末期に大阪の商売人の間で厄払いや商売繁盛を願った風習として行われていた。
  2. 寿司屋や海苔屋がその風習をもとに販促活動の一環で節分の丸かぶりの普及に努めた。
  3. セブンイレブンが一気に全国に広めた。

 

と、このような流れがあったようです。

よく、海苔屋の陰謀説など

「海苔を売るために海苔屋が風習を勝手に作った」

という様な事も聞いたことがありましたが、実際に庶民が縁起担ぎで節分に巻き寿司丸かぶり行っていた事実はあったみたいですね。

ハロウィンにしてもバレンタインデーにしても元々の由来から外れて、もはや商売ありきのお祭りになっているので節分の恵方巻きも割り切って乗っかってみるのもいいかもしれませんね。

この日だけ、晩ごはん作らなくていいですもんね。

主婦にとっては何よりありがたいご利益ですよね!?

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