お宮参りは赤ちゃんが産まれて、初めて神様に報告する儀式です。
特に一人目のお子さんの場合、ご両親もわからないことだらけではないでしょうか?
今回は
- お宮参りをする時期
- 神社への初穂料の相場や熨斗袋の書き方(図解付き)
- 着物の着せ方(動画)や男の子と女の子の祝い着について
を、順番にご案内いたします。
お宮参りとは?
お宮参りの起源は室町時代に始まり、江戸時代には庶民に広く普及したとする説があるほどの古くから日本に伝わる伝統の行事です。
昔は今ほど医療も発達しておらず、生後1か月を迎えることなく亡くなってしまう赤ちゃんも少なくありませんでした。
そんな中で無事、生後1か月の日を迎える事が出来た事をその土地の守り神である産土神(うぶすながみ)様に報告し、加護のお礼と今後の健やかな成長を祈願する儀式がお宮参りです。
産土参り、初宮参り、初宮詣でとも呼びます。
お宮参りはいつ?時期は生後何日目?
お宮参りは一般的には男の子は生後31日目に、女の子は生後32日目にお参りするとされています
ただし、これらの日程には地域差があり75日目や100日目にする地域もあります。
また、これらの日程は目安として覚えておけばいいものです。
お宮参りをする家族の仕事の都合や赤ちゃんと産後間もないお母さんの体調など考慮して、日をずらしても問題ありません。
厳寒期や猛暑の季節など気候の厳しい時期を避け参拝しても構いません。
お宮参りをする神社は?祝詞の初穂料の相場は?
その土地の産土神様への報告という意味から、本来は子供がこれから住む地域の神社に参拝しますが、特別に希望する神社があればそちらに参拝しても問題ありません。
お宮参りは参拝だけする場合もありますが、神社でお祓い受けて「祝詞(のりと)」をあげてもらう事も出来ます。
この場合は神社に事前に連絡して申し込む必要があります。
その際、神社への謝礼として「初穂料(はつほりょう)」を用意する必要がありますが、初穂料の金額は神社によって様々です。
初穂料が決まっている神社もありますが「〇〇円以上ご志納」や「お気持ちでお納めください」とする神社もあります。
その場合は一般的な相場「5,000円~10,000円」を参考に納めると良いでしょう。
初穂料の熨斗袋の書き方
紅白の蝶結びの熨斗袋に入れます。
- 上書き:「初穂料」「御初穂料」
- 名入れ:子供の氏名
熨斗袋に「中袋」がある場合は
- 表の中央に「金〇〇円」
- 裏の左下に「子供の住所、氏名」
を記載します。
また、お札は新札またはシワのないものを用意しましょう。
入れ方ですが、お札の表面が熨斗袋の正面に、お札の人物画が上になるように入れます。
「初穂」とはその年に初めて収穫されたお米を表します。
昔は初穂を神様にお供えして豊作に感謝をする習わしがありました。
初穂料は米の生産者ではない人や初穂の季節以外には手に入らない「初穂=米」の代わりにお金を神様にお供えするようになったものです。
お宮参りの着物の着せ方は?男の子と女の子の違い
お宮参りの赤ちゃんの着物ですが、無地一つ身の着物を着せてから祝い着を掛けます。
祝い着は妻の実家から贈られるのが一般的です。
男の子と女の子の祝い着には柄にそれぞれ特徴があります。
お宮参りの着物の着せ方
男の子のお祝い着
男の子の祝い着は羽二重の五つ紋付で「兜」「鷹」「龍」「虎」などの絵柄のものが人気です。
色は「黒」や「青系」が人気ですが「銀色」「金色」などもあります。
男の子の祝い着には家紋を入れる場合もあります。
女の子のお祝い着
綸子地(りんずじ)や縮緬地(ちりめんじ)で華やかで美しい花の模様があり、色は「赤」「ピンク」「水色」など、他にも淡いパステルカラーも人気です。
赤ちゃんを抱いた人の背中にお守り袋を下げます。
まとめ
お宮参りは赤ちゃんが産まれて最初の大きな行事ですが、何と言っても産後間もない時期です。
赤ちゃんやお母さんの体調を最優先に無理のない予定を立てて思い出に残るお宮参りにしてくださいね。
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