赤ちゃんが産まれて1か月後の行事としてお宮参りがありますが、2か月目を過ぎるころには「お食い初め」準備を考え始める時期になります。
- お食い初めとは?
- 生後何日目でする?
- お食い初めのメニューは?食べる順番は?
など、基本的なことをご紹介いたします。
お食い初めとは?生後何日目でする?
お食い初めとは生まれた子が「一生食べるものに困らないように」と言う願いを込めて行う儀式です。
乳歯が生え始める100日前後に行われるため「百日祝い(ももかいわい)」とも言われます。
また、初めて魚を食べさせることから「真魚始め(まなはじめ)」「真魚の祝い」などとも呼ばれます。
地域によっては「食べ始め(たべぞめ)」「箸揃え(はしぞろえ)」「箸初め(はしはじめ)」「歯固め(はがため)」と呼ばれることもあります。
お食い初めは平安時代から行われてきた日本の伝統的な儀式です。
お食い初めの料理(メニュー)意味や食べる順番は?
お食い初めの献立にはそれぞれに意味や願いが込められています。
また正式な食べる順番もありますので以下にご紹介いたします。
お食い初めの料理の意味
「めでたい」の鯛
文字通り「めでたい」でお祝い料理には欠かせないメニューです。
七福神の恵比寿様が左わきに抱えている魚も鯛で、祝宴には必ずといっていいほど食されるおめでたい魚です。
大相撲の優勝力士も「大鯛」を用意してお祝いするのが伝統となっています。
「邪気祓い」の赤飯
赤飯も祝いの料理の定番です。
古くから赤い色には邪気を祓う力があるといわれています。
古くは赤米を蒸したものを神様にお供えする風習があありました。
しかし品種改良で赤米が手に入らなくなり、白米を小豆で赤くした赤飯を食すようになりました。
余談ですが、赤飯に胡麻がかかっているのは白いご飯を赤くしたことを神様に「ゴマかす」ためだそうです。
「母乳をよく吸うように」お吸い物
お吸い物は赤ちゃんの「母乳を吸う力」が強くなるようにとの願いが込められています。
お吸い物の具材には「将来、良縁に恵まれるように」との願いを込めて蛤(はまぐり)を入れるのが一般的です。
※蛤は2枚の貝殻がピタリと合わさることから良縁の意味を持ちます。
「紅白の人参や大根など」煮物
煮物はおめでたい紅白の「にんじん」と「だいこん」や「かぼちゃ」「椎茸」を亀の甲羅の六角形に飾り切りしたもの等を準備します。
昆布なども「よろこぶ」で縁起がいいですね。
「縁起や長寿」香の物
香のものには「縁起の良い」紅白なます、「シワができるまで長生きを」と長寿の願いを込めた梅干しを準備します。
「丈夫な歯が生えるように」歯固めの石
丈夫な歯が生えるように固いものの象徴である「石」を祝い膳に添えます。
歯固め石はお宮参りの際に神社から祝箸などと一緒に授かる場合がありますが、そうでない場合は、神社の境内から拾ってくるなどの方法があります。
また、最近では通販で販売もしています。
お食い初めの献立は?料理を食べる順番は?
お食い初めの料理の正式な順番は次の通りです。
生後100日目の赤ちゃんは当然のことながら、まだまだ食べることはできないので「食べるまね」をするだけです。
料理を赤ちゃんの唇に付けて「食べるまね」をします。
という順番で行います。
また、歯固めの儀式ですが箸の先を石に付け、その箸を赤ちゃんの歯茎に触れさせます。
歯固めの儀式は「石のように固いものにも負けない丈夫な歯が生えてくるように」との願いを込めています。
お食い初めで赤ちゃんに食べさせる養い親とは?
赤ちゃんに食べるまねをさせる人は出席者の中で一番の年長者「養い親」といわれる人にお願いします。
これは、最年長の人の長寿にあやかると言う意味が込められています。
男の子のには「最年長の男性」が、女の子には「最年長の女性」がひざの上に座らせて食べる真似をさせます。
まとめ
一見、普通の献立ですが、その料理にはそれぞれ願いが込められているのですね。
お食い初めは、あくまでも子供の健やかな成長を願う行事です。
生後100日目の赤ちゃんはまったく意味も分からずに座らされているので、むずかる場合は赤ちゃんのペースに合わせてあげてくださいね。
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