「一姫二太郎(いちひめにたろう)」という諺の本当の意味は
「女の子の方が育てやすいので1人目は女の子、2人目は男の子の順番で産むのが理想的」という意味です。
よく誤解されているのが「女の子1人、男の子2人の3人姉弟の事」と認識している方がかなりの数いらっしゃるそうです。
では、「一姫二太郎」はことわざ通り、育てやすくてメリットがたくさんあるのでしょうか?
一姫二太郎の意味とは?
一姫二太郎は「最初の子が女の子、次の子が男の子の順番が育てやすくて理想的」という意味で使います。
「太郎」とは元々長男という意味があるので、このことからも一姫二太郎の本当の意味がわかります。
実は英語でも「一姫二太郎」と似た意味の諺があります。
英語のことわざには「二太郎」の部分がありません。
でも、英語の表現の方がシンプルなので「1人の女の子と2人の男の子の3人兄妹」という誤解は生じませんね。
ちなみに我が家は「姉」と2歳6ヶ月、年の離れた「弟」の一姫二太郎の家庭です。
体験を交えてお話ししたいと思いますのでこれから一姫二太郎の親になる方の参考になれば幸いです。
一姫二太郎が羨ましいといわれる理由は?
最初の子は女の子が良いといわれたり羨ましがられたりしますが
- 女の子の方が病気になりにくく育てやすい。
- 世話好きで下の子の面倒をよく見てくれる。
- お手伝いもよくしてくれる。
という理由があるようです。
ただし、子供それぞれの個性があり、女の子でも弟に乱暴をする子もいるでしょうし、お手伝いをしない子ももちろんいます。
一般論として
- お人形さんを可愛がる。
- 「ままごと」で料理や洗濯など家事の真似をする。
という女の子特有の遊び方の延長上で下の子の面倒を見たり、家事のお手伝いをしたりすることは多いと思います。
一姫二太郎のメリットは?
では、実際に一姫二太郎の我が家ではメリットがあったのかというと・・・。
うちの子の場合は、お姉ちゃんはかなりわがままで、今思うとかなり育てにくい子でした。
「一姫二太郎が育てやすくて良い」
というのは
「そういう側面もある」
という程度で、兄妹構成はそれほど関係なく結果的に
「そんなこともあったかなぁ」
というのが正直な感想です。
でも、ことわざ通り「一姫二太郎」が育てやすいと感じた面もありますのでそこを体験談としてご紹介します。
お姉ちゃんが弟の面倒を見てくれる
弟が自分で歩けるようになった1歳頃から、たった2歳6ヶ月の年齢差ですが、かなりお姉ちゃんは弟の面倒を見てくれました。
どんな面倒を見てくれたかというとお姉ちゃんは母親顔負けの“子育て”をしてくれていましたよ。
- オシメを替えてくれた
- 服を着させてくれた
- シャワーを浴びさせてくれた
- 一緒に遊んでくれた
このように「小さいママ」は、よく弟の面倒を見てくれました。
もちろん、お姉ちゃんだけで弟の面倒を見させていたわけではなく、横で親もちゃんと見ていました。
シャワーなんて子供だけで使わせるのは危険すぎますからね。
我が家の場合、特に弟の世話を頼んでいるわけではなかったのにお姉ちゃんが自主的にやってくれていました。
小さいながらも可愛い弟を見て、母性本能がくすぐられたのでしょうか?
弟の面倒を見ることで、親の役に立っていると思って益々お手伝いしてくれるようになり、結果的に弟も姉になついてさらに可愛がるようになるという好循環はあったと思います。
うちの子に当てはめると、下の子の面倒をよく見てくれる傾向はあるかもしれません。
激しい喧嘩をしない
親戚のところは男の子ばかり3人兄弟ですが、とにかく激しい喧嘩が多いですね。
長男はあまり喧嘩には参加しませんが、次男が三男を痛めつけるというか制圧するイメージです。
特に次男と三男は1歳違いなので主導権争いが激しいですね。
その点、一姫二太郎は喧嘩をしてもお姉ちゃんが引いてくれるので激しい喧嘩に発展しません。
そういう意味で男兄弟と比べれば、のんびりと子育てできるところはメリットですね。
一姫二太郎のデメリットは?
良い事ばかり書いてきましたが一姫二太郎にも少なからずデメリットはあります。
おさがりを着せられない
同性の兄弟なら上の子のおさがりを下の子に着せるのは当然ですが、異性の姉弟の場合それが出来ないのが金銭的なデメリットです。
子供は成長が早いのでアイテムによってはワンシーズンでタンスの肥やしになることも。
そのため、収納スペースもきっちり2人分必要になるので部屋も狭くなってしまいます。
お姉ちゃんがピンクや赤の小物を欲しがっても「黄色にしたら?」と男女共通で使える物をすすめたりすることも。(笑)
と、このように経済的な面では多少のデメリットはありました。
同性の兄妹の必要性を感じることも
メリットの章で「激しい喧嘩をしない」という面が良いとしました。
でも、同性の兄妹がいた方が本人たちは楽しいこともあったのではと思います。
どうしても男の子と女の子では遊び方が違うので男兄弟や女姉妹の近所の友達の家に積極的に遊びに行くなど工夫することがありました。
まとめ
以上のように一姫二太郎の
- 育てやすかったか?
- メリット
- デメリット
などを書いてきましたが、あくまでも我が家で育ててきた感想です。
子供も100人いれば100通りの個性があるので全く当てはまらない場合も当然あると思います。
子供は授かりもので男の子、女の子の順番はあくまでも結果なので、それに合わせた子育てをすることが大事なのかもしれませんね。
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