子供のころ「お盆に海水浴や川に泳ぎに行くと霊に足を引っ張られて水中に持っていかれるよ~。」と脅かされませんでしたか?
こんな子供のころのトラウマからかいまだにお盆に海に行くことができない大人になってしまいました。^^;
さてさて。
これにはきっと何か理由があるはず・・・。
本当にオカルト的な理由で足を引っ張られる事故が起こるのか、はたまた科学的な根拠があってのことなのかを調べてみました。
数字が物語る「お盆に海に行ってはいけない」
お盆に海に行ってはいけないといわれている根拠は本当にあるのでしょうか?
2016年の事故発生件数をわかりやすく数字で見てみましょう。
≪2016年7月~8月の統計≫
発生した事故件数・・・614件(1日平均 約10件)
死者、行方不明者数・・・304人(1日平均 約5人)
≪お盆期間の統計≫
発生した事故件数・・・120件(1日平均 約17件)
死者、行方不明者数・・・50人(1日平均 約7人)
この数字を見ただけでお盆期間の事故件数、死者行方不明者数の平均値が高くなっていることがわかります。
本当に怖い!?お盆に海に行ってはいけない5つの理由
数字ははっきりとお盆に海に行かない方が良いと示していましたが、極端に事故が増える原因について次の5つの理由が考えられるようです。
- 離岸流
- 土用波
- クラゲ
- 海水温の低下
- 人出
1.離岸流の発生に注意
離岸流とは海岸に向かって打ち寄せた波が沖に向かって戻ろうとするときに発生する強烈な引き潮のことです。
幅10m前後で生じる局所的なものなので知らず知らずの間に沖に流されてしまうことがある危険な現象です。
サーファーや海に慣れた人でも気づかずに流されることもあるとても怖い現象でお盆の時期に発生することが多くなります。
2.土用波
遠洋で発生する台風の影響で起こる大波が遠く離れた日本まで届く現象のことです。
泳ぎの達者の人でもあっという間に流されてしまうほどの威力がある波ですので小さい子供などひとたまりもありません。
3.クラゲの大量発生
お盆の時期になると土用波に流されてクラゲが大量発生する年もあります。
クラゲに刺された時の激痛であわててしまって溺れてしまうということも否定できません。
4.海水温の低下による体への負担
まだまだ夏真っ盛りと思いがちですが、お盆と言えばすでに暦の上では秋になりますので長時間の海水浴で体が冷えてしまって自分の意思に反して思うように動けなかったりする場合があるかもしれません。
また、心臓麻痺を起こすリスクも考えられます。
5お盆休みによる人出の多さ
社会人にとって「お盆休み」は唯一のまとまった夏休みになるので人出が相対的に多くなり事故の確率も上がるのではないでしょうか?
まとめ
こうして整理してみると
「お盆に海に行くと足を引っ張られるぅ~~。」というオカルトめいた言い伝えは危険が多いお盆の時期の海から子供たちを守るための戒めの意味があるのではないでしょうか?
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