ゴキブリがいなくなるスプレーは赤ちゃんやペットに害がある?

殺虫剤の大手メーカーのキンチョーの「ゴキブリがいなくなるスプレー」は今までの直接退治するスプレータイプの殺虫剤ではなくゴキブリの通り道やよく出てくるところにあらかじめ噴霧してゴキブリを寄せ付けないといった新しいタイプの殺虫剤です。

商品の性質上、部屋に散布しておかなければならないので

  • 赤ちゃんやペットの心配はもちろん殺虫剤を散布した部屋で人間は生活していいの?

と心配になるかもしれませんが結論として

  • 「ゴキブリがいなくなるスプレー」を散布した部屋でも人体への影響はなく日常生活に問題なく過ごせますがハイハイする赤ちゃんやペットがいる場合は使い分けが必要。

また、犬・猫・鳥などのペットは薬剤の影響は基本的に受けませんがトカゲや金魚などのペットは殺虫効果を受けるので注意しなければなりません。

その根拠になる理由を順番にご紹介いたしますのでご覧ください。

ゴキブリがいなくなるスプレーの人体やペットへの影響は?

「ゴキブリがいなくなるスプレー」はゴキブリの通り道やよく出るところにスプレーして放置しておくだけで、薬剤に触れたゴキブリを駆除するという強力な効果がある殺虫剤です。

しかもその効果は1か月も持続するほど。

直接殺虫スプレーをかけて退治するのが苦手な人には画期的な殺虫剤ですね。

これほどゴキブリには効果があるのに人体に影響がないのはなぜか?

それは使用されている「ピレスロイド」という有効成分にあります。

「ゴキブリがいなくなるスプレー」に使用されているレスロイド系の薬剤は人体に対して害がないことが確認されている安全性の高い成分の殺虫剤なんです。

ピレスロイドは今では各社の殺虫剤に広く使用されている成分です。

ピレスロイドが体内に入っても

  • 糞尿
  • 呼気

などから排出されるので蓄積されることはありません。

その根拠になる「住友化学(株) 農業化学品研究所様」の論文を一部抜粋して引用させていただきました。

除虫菊の殺虫成分である天然ピレトリンは、6種の殺虫成分から構成されており、昆虫に対する優れた殺虫活性と速効性(ノックダウン活性)を有し、哺乳動物に対する高い安全性から、古くから家庭用殺虫剤として使用されてきた。

しかし、天然ピレトリンは光や酸素に対する安定性が低いため、主な適用分野は屋内用に限定されている。

この問題を解決するために、天然ピレトリンの構造変換研究が半世紀以上に渡って行われ、さまざまな特性をもった類縁化合物(ピレスロイド)が数多く発明されてきた。

その結果、現在ピレスロイドは、家庭用殺虫剤のみならず農業用殺虫剤としても広く使用されている。

住友化学(株) 農業化学品研究所 新規ピレスロイド系殺虫剤メトフルトリンの開発より

上記論文にも書かれているようにピレスロイドは

  • 昆虫に対する優れた殺虫活性と速効性
  • 哺乳動物に対する高い安全性

が殺虫剤の有効成分として広く使われている理由なんです。

哺乳類の他にも鳥類の体内に入っても速やかに分解され短時間で体外へ排出されます。
また、体内に入らなくても熱や光、空気に触れると徐々に分解していくので「ピレスロイド」は地球にも優しい殺虫成分なんです。

ただし、

両生類、爬虫類、魚類、昆虫には殺虫剤の効果を発揮するので以下のペットがいる部屋での使用は避けましょう。

ゴキブリがいなくなるスプレーを使えないペット
  • トカゲ・ヘビ(爬虫類)
  • カエル・サンショウウオ・イモリ(両生類)
  • 金魚・熱帯魚・メダカ(魚類)
  • カブトムシ・クワガタムシ・鈴虫・コオロギ(昆虫)

これらのペットがいる部屋で使用すると場合によっては死んでしまうかもしれないので気を付けましょう!

ゴキブリがいなくなるスプレーは赤ちゃんや小型のペットでも害はない?

哺乳類や鳥類への安全性は確認できましたが、ハイハイするぐらいの赤ちゃんや小型の犬や猫、小鳥にはさすがになんらかの影響はあるのでは?

と思うのが自然な気持ちですね。

メーカーのホームページの注意事項として

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  • 人体に向かって噴射しないこと。また、噴霧粒子を直接吸入しないこと。
  • カーペットや畳の表面への処理後は、乳幼児が薬剤を舐めないように注意するとともに、乳幼児が這い回らないように注意すること。

殺虫成分は人体に影響がないと研究結果が出ているとはいえ、直接体に噴霧したりピンポイントで舐めることは避けるように書かれています。

ハイハイするような活発な時期の赤ちゃんがいる場合、手に薬剤がついたりその手を舐めてしまったりということが容易に想像できます。

また、犬や猫も床をなめることも日常的にあり得ます。

ですので、そんな家庭では

  • 赤ちゃんやペットが行かない玄関や網戸などだけに「ゴキブリがいなくなるスプレー」を散布してゴキブリの侵入を防ぐ
  • 部屋に侵入された場合はスプレータイプの殺虫剤で直接退治する。

など・・・使い分けをするのが良い選択です。

まとめ

「ゴキブリがいなくなるスプレー」をゴキブリが侵入してほしくない所にスプレーを繰り返しておけばいずれゴキブリが寄り付かなくなる効果もあるのでまずは侵入を防ぐのがおすすめです。

まとめとしてゴキブリがいなくなるスプレーの有効成分「ピレスロイド」は人体に影響はないことが証明されているので通常の生活で部屋に散布しても大丈夫です。

ただし、床をハイハイする赤ちゃんやペットがいるご家庭ではスプレータイプの殺虫剤と併用するのがおすすめです。

また、ペットの種類によって使える使えないがあるので注意しましょう。

ゴキブリがいなくなるスプレーを「使える」または「使えない」ペット
  • 【使える】哺乳類、鳥類・・・有効成分を分解できるので普段の使用では安全。
  • 【使えない】両生類、爬虫類、魚類、昆虫・・・殺虫剤の効果を発揮するので使えない。

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