入学式のシーズンになると入学祝いのことを考える人も多いと思います。
親しい友人や親せきの子供が入学する時にはスマートにお祝いを渡したいですよね。
具体的に贈るものが決まっているのであればそれでいいのですが、ほとんどの人がお祝い金を渡す場合が多いのではないでしょうか?
お祝い金を入れるのし袋にも種類があるのはご存知ですか?
水引の色や形で用途が違ってくるので注意しなければなりません。
入学祝いにふさわしい
- 熨斗袋の選び方
- 表書きの書き方
- お金の入れ方
まで順番にご案内いたします。
入学祝いののし袋の選び方
熨斗袋(のし袋)には色々な種類がありどれを選んでいいのか迷ってしまう場合も多いと思います。
熨斗袋の違いは水引(みずひき)の結び方や色の組み合わせによって用途が違ってきます。
入学祝いの熨斗袋には紅白の水引の付いた袋を使用します。
「結び切り」は一度結ぶとほどけない事から1度だけの(繰り返すことが好ましくない)お祝い事に使用します。
例として「結婚祝い」「病気の快気祝い」などに使用します。
「蝶々結び」は何度でも結び直すことができることから、繰り返しあってもいいお祝い事に使用します。
具体的には「お中元、お歳暮」などの季節の挨拶や「引っ越し祝い、新築祝い」などの新生活に関するお祝い事や「出産祝い」などに使用します。
入学祝いも「一度だけ」ではないので「蝶々結び」の水引を使用します。
のし袋の包み方とお金の入れ方
入学祝いの熨斗袋の表書きの書き方は?
のし袋の表書きは水引の上部には「祝御入学」と書きます。
4文字が気になるという場合は「御入学祝い」や「御入学御祝」などを書くことをおススメします。
また、名入れに関しては水引の下部の中央に記入します。
贈る側の人数や地位の違いなどによって各順番が違いますので詳しくは下記の一覧表を参考にしてください。
- 1名の場合・・・水引の下の中央に書きます。
- 夫婦連名の場合・・・右に夫のフルネームを書き、左に妻の名だけを夫の名の位置に揃えて書きます。
- 2名連名の場合・・・右から地位、年齢の高いものから書きます。
- 3名連名の場合・・・右から地位、年齢の高いものから書きます。
- 3名以上の場合・・・「〇〇一同」と書きます。
- 会社名(団体名、役職)などを書く場合・・・名前を中央に、その右側に会社名などを書きます。
- 贈る相手の名を書く場合・・・水引の左上に贈る相手の名を〇〇様と敬称を付けて書きます。
※注意したい事:贈る相手の名を書く場合、贈る側が連名の場合、通常とは逆に左から地位、年齢の高い順に書きます。
のし袋にお札の入れ方の方向は?
のし袋にお金を入れる際のマナーには正しい方向があります。
お札の人物の肖像画が表を向き、上にくるように入れます。
また、お祝いの熨斗袋に入れるお札は新札を入れるようにしましょう。
入学祝いに限らず、結婚祝いなどのお祝い事には新札(ピン札)を入れるのがマナーです。
これは、財布の中にあった間に合わせのものではなく
「あなたのために、あらかじめ用意していたものですよ。」
という誠意を表すために新札を使います。
ちなみに、不祝儀(お葬式などのご霊前など)には前もって準備するなどの失礼はあり得ませんので旧札を使います。
入学祝のし袋の上包みの折り方のマナーは?
熨斗袋の上包みの折り方にもマナーがあります。
これを間違えると「お祝い」なのに「不祝儀」になってしまいますので絶対に間違わないようにしましょう。
お祝いののし袋は下部の折り返しが上に重なるように折り返します。
対して、不祝儀袋は上部の折り返しが上に重なるように折り返します。
覚えやすいように、
「幸せは流れないように下で受け止め、不幸は下に流れるように」
と覚えておきましょう。
入学祝い、のし袋の中袋の書き方
のし袋の中袋の書き方ですが、正面の中央に金額を記入します。
のし袋には「金壱萬円」と旧字体で書くのが正式な書き方です。
これは「一」「二」「三」などで書くと線を書き加えることで簡単に金額を改ざんすることができるのでその防止に旧字体で書くことになっています。
また、「金壱萬円也」と書きがちですが「也」は書く必要はありません。
- 一→壱
- 二→弐
- 三→参
- 五→伍(または五)
- 七→七
- 八→八
- 十→拾
- 千→阡
- 万→萬
- 円→円(または圓)
まとめ
のし袋の種類や書き方、お金の入れ方などいろいろな決まりごとがあるのでわからなくなってしまいそうですね。
最後に入学祝いの熨斗袋のマナーについて整理するしておきますね。
- 水引は「蝶々結び」を選ぶ
- 表書きは「祝御入学」「御入学祝い」「御入学御祝」と書く
- お金の入れ方は「肖像画が表に向き、上にくる様に」
- お金は新札(ピン札)を入れる
- 上包みの折り方は慶事(お祝い)、弔事(お悔み)で正反対なので注意する
- 金額は「壱、弐、参」と旧字体で書く
以上のことをご参考にしてください。
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