節分は「豆まき」や「恵方巻」「節分いわし」など、比較的印象深くてなじみのある日ですが、その翌日の「立春」とはどんな日か気にとめた事はあるでしょうか?
立春は暦の上では春の始まりで、新しい年の始まりとする大切な日でもあります。
春が1年の始まりと言うのもピンときませんが「迎春」や「新春」という言葉にその名残があります。
今回は
- 立春はいつ?
- 立春の意味は?
- 立春大吉って?
についてご案内します。
立春はいつ?
立春(りっしゅん)とは24節気の第一で2月4日頃になります。
なぜ「2月4日頃」と曖昧な言い方になるかというと、
24節気は太陽の角度によって決められます。
その角度が315度になる日が立春となり、ほとんどの年が2月4日になりますが「3日」や「5日」にずれることもあります。
ちなみに
- 1984年2月5日
- 2021年2月3日
- 2025年2月3日
以上が立春が2月4日以外の年になります。
また、立春とは2月4日頃の1日を指しますが、次の節気の雨水(うすい)の前日の約15日間の期間のことを指す場合もあります。
立春の意味とは?
立春とは「春が立つ」と書きますが、立春を境に寒さのピークが過ぎ徐々に暖かくなっていきます。
また、立春の覚え方で「2月3日の節分の翌日」と覚えている方も多いと思います。
元々、節分は1年のうちに4回あったということはあまり知られていないと思います。
節分とは文字通り「季節を分ける日」で「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日を節分と言い元々は1年に4回ありました。
中でも1年の始まりの「立春」は特に重要な日とされていたので江戸時代以降は節分といえば立春の前日だけを指すようになりました。
このように立春は冬から春に移り変わる1年の始まりとされている重要な日なのです。
立春が「八十八夜(はちじゅうはちや)」「二百十日(にひゃくとおか)」「二百二十日(にひゃくはつか)」などの雑節(ざっせつ)の起算日となっていることも1年の始まりだからこそなのです。
立春大吉の意味と由来は?
立春になると「立春大吉」というお札が貼られているのを見たことはありませんか?
「立春大吉」のお札はいわゆる厄除けのお札で、禅宗のお寺の習慣から来ています。
「立春大吉」という4文字を見て気付いたことはありませんか?
図で見た通り「左右対称」でひっくり返しても裏から見ても同じように見えます。
その意味には面白い次のような逸話があります。
昔、立春大吉のお札が貼ってある家に鬼が入りました。
家に入った鬼が振り返ると同じように「立春大吉」のお札が目に入りました。
鬼はまだ家に入っていないのだと勘違いして、入るつもりで家を出て行ったそうです。
「立春大吉」の文字が左右対称で裏から見ても同じように見えたことで鬼を追い払うことができたので「立春大吉」のお札を貼っておくと1年間の厄除けになるといわれているそうです。
まとめ
現実には立春の2月4日頃は、まだまだ寒さ厳しく春には程遠いような気候です。
しかし1月に寒さのピークを迎えて、2月以降は徐々に暖かくなっていくのは例年のことです。
九州などの暖かい地域では梅が咲き始める頃なので名実ともに春はすぐそこのあるんですね。
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