お七夜(おしちや)とは、赤ちゃんが生まれて初めてのお祝い事で、生後七日目に行います。
また、この日の命名式で赤ちゃんの名前を披露します。
具体的に
- 命名書の書き方
- お七夜の料理
についてご案内します。
お七夜とは?起源は平安時代からの祝いの行事
お七夜とは赤ちゃんが生まれて七日目に赤ちゃんに命名して親戚にお披露目してお祝いをする日です。
平安時代から続く行事で、元々は
- 初夜
- 三夜
- 五夜
- 七夜
- 九夜
と、産まれてからの奇数日だけを祝う「産立ち(うぶだち)の祝い」という貴族間の行事でしたが、江戸時代以降は「七夜」だけが残り、この日を赤ちゃんの命名とお披露目の「お七夜」として庶民の間にも広まりました。
昔は今のように医療も発達しておらず、栄養状態などあらゆる面で現代のように行き届いておらず、新生児の生存率は、現代人の私たちが考えるより想像以上に低かったのです。
そこで7日目を経過した日に、名前を付けて家族の一員として迎えました。
生後7日間を無事に生存できたことは本当に貴重で祝うべきことだったのです。
命名書の書き方
正式な命名書の書き方
正式な命名書は奉書紙に書きます。
最近の奉書紙の一般的なサイズは「縦39cm×横53cm」の中奉書紙が一般的です。
まず、奉書紙の長い辺を半分折りにします。
折り目の方を下にして、さらに3等分に折ります。
そして、3つ折りにした「右・中央・左」にそれぞれ次の項目を記入します。
- 右:「命名」と中央に大きな字で書きます。
- 中央:右側に小さめに「父親の氏名・続柄」を書きます。
- 中央:中央に大きな字で赤ちゃんの名前を書き、読みを書きます。
- 中央:左側に小さめに「平成〇〇年〇月〇日生」と生年月日を書きます。
- 左:右側に命名した年月日を書きます。
- 左:中央に右から「父 氏名」左に「母 氏名」を書きます。命名者が両親以外の場合は「命名者の氏名」を書きます。
略式の命名書の書き方
半紙または市販の命名書を用意します。
- 中央の上に「命名」と書きその下に赤ちゃんの名前を書きます。
- 右側には両親の名前と続柄を書きます。
- 左側には赤ちゃんの生年月日を書きます。
命名書は誰が書く?
命名書は基本的に命名者が毛筆で書きます。
昔は比較的、誰でも書道の心得がありましたが最近は筆を持ったことがない人が増えているので、書道の専門家に代筆してもらうサービスもあります。
参考までに楽天でも複数のショップで代筆サービスがあります
→命名書の代筆サービス
専門家に依頼するのも悪くはありませんが、少しぐらい下手でも名付け親が気持ちを込めて書くのがなによりも一番です。
命名書のお供え場所は?いつまでお供えする?
命名書は基本的には神棚や床の間にお供えします。
神棚や床の間がない場合は、ベビーベッドのそばに貼るのが一般的です。
また、命名書は生後21日目までお供えしておきます。
21日目を過ぎたら命名書と「へその緒」を一緒に保管しておきます。
お七夜の祝い膳の料理の内容は?
お七夜の祝い膳は地域によって違いはあるようですが基本的に祝いの場に相応しいメニューが用意されます。
具体的には次のような料理が祝い膳のメニューの定番です。
- 尾頭付きの鯛
- 赤飯
- 昆布
- 紅白の麩
祝い膳は産後すぐのママの体調を考えると無理は禁物ですので、仕出し屋さんの宅配サービスを利用する方も増えています。
まとめ
お七夜は赤ちゃんが生まれて7日目という産後すぐの行事ですので何よりもママや赤ちゃんの体調を最優先することが大切です。
日程に縛られることなく、場合によっては日を改めるなど臨機応変に対応したいものですね。
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