ヘリウムガス

ヘリウムガスを吸うとドナルドダックみたいな声になって盛り上がる!

パーティーシーズンになると盛り上がるグッズとして今やインターネットなどでも簡単に手に入る「ヘリウムガス」。

使い方を間違えると命に係わる事故につながることもあるって知ってますか?

ヘリウムガスには「変声用」と「風船用」の2種類があり用途は全く違うのです。

2つの違いを正しく理解して事故につながる危険性を少しでも排除したいですね。

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ヘリウムガスを吸うと声が高くなる理由

ヘリウムガスを吸い込むと声が高くなりまるでドナルドダックのような声になる事から「ドナルドダック効果」と呼ばれています。

では、なぜヘリウムガスを吸うと声が高くなるのでしょう?

声の高い低いは声道の長さに関係しています。

声の出るメカニズムは肺から出た空気を声帯で振動させることによって音になります。

その声帯の振動によってできた音が音の通り道である「声道」で共鳴することによって声になります。

男性と女性の声を比較した場合、

一般的に声の低い男性は声道が長く、声の高い女性は声道が短くなっています。

ヘリウムガスは空気よりも軽く、音の伝わる速度もおよそ3倍速くなります。

ヘリウムガスを吸うと肺の中のヘリウムが多くなって、声道の中を伝わる音の速さも速くなります。

音の伝わる速さが変わると、同じ声道でもその中で響きやすい音の高さが変わり声が高く変わって聞こえるのです。

ヘリウムガスに毒性はある?

ヘリウムガスは有毒ではありません。

また、可燃性もなく空気よりも軽いので浮揚用のガスとして風船などを飛ばす役割で利用されています。

では、無毒のはずのヘリウムガスを吸って意識不明になったりする事故はなぜ起こるのでしょうか?

ヘリウムガス変声用と風船用は違うもの!

一般家庭でも簡単に手に入るヘリウムガスには2種類あります。

パーティーグッズとして吸引するための「変声用」と風船を浮かせるための「風船用」です。

同じヘリウムガスとして販売されている2つですが全く違うものですので気を付けなければ命にかかわる危険があります。

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変声用ヘリウムガス

ヘリウムガスドナルドダック効果で遊ぶための「変声用ガス」。

スプレー缶入りでパーティーグッズとして、1缶1,000円程度で販売されています。

吸い込んで遊ぶことを前提に作られているために、吸い込んでも呼吸困難にならないように「酸素20%、ヘリウムガス80%」の混合ガスで空気とほぼ同じ酸素濃度です。

ただし、酸素濃度が空気と同じであってもヘリウムガスをどのくらいの速さでどのくらいの量を吸い込むかは、その時の状況によって変わってくるので一概に安全とは言えないそうです。

2015年1月にアイドルグループの12歳の少女が番組収録中にヘリウムガスを吸い込み意識不明になった事故がありました。

この時に使われたヘリウムガスは「変声用」でした。

直接的な原因は「12歳の子供が一気にガスを吸い込み肺の組織が破裂したことによる」と推定されているようですが、いずれにしても「吸引用だから安全」とは言い切れないようです。

風船用ヘリウムガス

風船に詰めて浮揚させるためのヘリウムガスです。

この商品は「ヘリウムガス100%」の高純度ガスのため人が吸引するためのものではありません。

この100%ヘリウムガスを吸引すると肺の中の酸素がヘリウムガスに置き換わって一気に酸欠状態になり意識を失って、場合によってはそのまま死に至ってしまいます。

下の動画は風船から直接ヘリウムガスを吸い込んで一時的に意識をうしなってしまう女の子の様子です。

「変声用」と「風船用」の違いを知らない子が

ヘリウムガスを吸ったら声が変わるという事を聞いたら誰でも同じことをするでしょうね。

私も子供のころ風船から直接ヘリウムガスを吸ったことがあります。

誰でも経験はあるのではないでしょうか?

その時は意識を失うほどの量のガスが残っていなかったなど運がよかっただけだったのだと思います。

まとめ

2015年1月のアイドルグループの女の子の事故からヘリウムガスの危険性がクローズアップされることも以前よりは増えてきました。

でも、日本ではどこでも誰でも手に入れることのできる商品で規制などはありません。

ヘリウムガスも正しく使えば楽しいパーティーに有効ですが間違った使い方をすると悲劇が待っています。

特に子供はテレビに影響されやすいのでテレビ番組で使用するときは楽しいだけではなくリスクもあることを伝えて慎重に扱ってほしいですよね。