ボジョレーヌーボーは
フランスのブルゴーニュ地方の南部に位置するなだらかな丘陵地帯「ボジョレー地区」で
夏の終わりに収穫されたぶどうで作った「新酒=ヌーボー」のことです。
元々はその年のぶどうの作柄(出来不出来)を確かめるために作られたワインなのでその年のワインを予想する一つの指標的な役割もあるそうです。
どうしてフランスから遠く離れた日本でこんなにもボジョレーヌーボーが盛り上がっているのか不思議な感じですが、一つにボジョレーヌーボーの解禁日 に理由があるようです。
ボジョレーヌーボーの解禁日はいつ?なぜ解禁日があるの?
元々はボジョレーヌーボーには解禁日など定められていませんでした。
しかし販売業者間の競争で我先にとボジョレーヌーボーの販売をどんどん前倒しにしていったのです。
どの業者も今年一番最初のぶどうで作ったワインを一刻も早く販売してどんどん数を売りたかったんでしょうね。
しかし、こうした商売人の過度な競争によって、
出荷されるべきでない質の悪いワインも出回るようになってしまったのです。
そこで1967年にフランス政府はワインの品質を下げないために解禁日を毎年11月15日と定めたのです。
しかし、日付で解禁日を決めてしまうと11月15日が日曜、祝日の場合、配送がストップしてしまうという不都合が生じました。
そこで1985年に「11月第3木曜日の午前0時」と解禁日が定められました。
ということで
2017年のボジョレーヌーボーの解禁日は11月16日です。
なぜ日本でボジョレーヌーボーの解禁日がこんなに盛り上がる?
それは日付変更線の関係上
日本が世界で一番最初にボジョレーヌーボーが解禁される からです!!
ということをよく聞きますがここで一つ疑問が生じます。
「日付変更線の関係上」と言えば、
実際はオーストラリアやニュージーランドの方が時差でいえば解禁日は日本よりも早いはずなんです。
でも、なぜオーストラリアやニュージーランドが「世界で一番早い解禁日」ではないのでしょう?
それはオーストラリアやニュージーランドでは自国のワインがあり
7月に新酒が出ているので、それほど話題にもならずに輸入もされていないのかもしれませんね。
ちなみに日本ではオーストラリアの新酒のワインを「南半球ヌーボー(南半球の新酒)」として一部のお店で販売していますね。
ということで実質的に
「日本が世界で一番最初にボジョレヌーボーが解禁される国」
というキャッチコピーに間違いはないのです。
ホッとしました・・・。
まとめ
ボジョレヌーボー解禁日には税関の職員が白手袋をして輸入ワインに相違点がないかチェックをしているニュースが流れますが、これも「初物好き」「お祭り好き」の日本人ならではの光景だなぁと思います。
今では11月の風物詩の一つですね。
日本にも東北や北海道ではワインの産地があるのでボジョレヌーボーに負けないようにもっとメディアに登場してもらいたいものですね。
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